前回の投稿がえこりん村の吉谷先生のセミナーだったので半年ぶり。半年間、庭の手入れは例年通りに行い、メモしたい話題は色々あったけれども、年末まであっという間に来てしまった。
えこりん村の銀河庭園も残念なことに今年の秋で閉園してしまった。秋のダリアを見にいきたかったが、、気力・体力、経済力などなど色々足りず断念。だけど今思うと行っておけばよかったかなーとも思っている。何事も思いついた時には行動しなきゃですね。その時の思い、気持ちを大事にしないと、次に機会が巡ってくることはないかもしれないから。
今年の庭仕事を少しだけ振り返ってみようかなと思います。
今年の冬のパンジービオラ苗作りでは、初めて種をメーカー以外から購入した。ガーデニングを楽しむ人にとってメルカリの存在は改めて革命的と思った。特に地方の田舎町に住んでいて、なかなか沢山の花友さんと繋がることが難しい人にとっては、全国の花友さんと種や苗の売り買いができるのは新鮮。購入した種からは、メーカーにはあまりないような色や形のものもあって、すごく面白かった。翌シーズンのタネも色々なところから購入済みで、来年もまた楽しみ。
苗を作った一年草花たちも楽しめたのだけど、今年は、去年、一昨年と熱心に購入して植えてきた宿根草たちがたくさんの花を咲かせてくれた。宿根草は植えた翌年に初めて花を咲かせるものも多いので、今年になり見たこともない花が咲いたりして、楽しませてくれた。どこに何を植えたかズボラな性格でよく分からなくなっているので、咲いてから「これはなんだ」と調べることも。
そんなズボラさから出たのが、雑草を丁寧にしばらく育ててしまっていたこと。セイタカアワダチソウが花壇のセンターに陣取っていて、随分と勢いよく咲いているものだから、去年に植えた宿根草の何か、だと思い込んでいたのだけど、調べても調べても、そのような花を植えた覚えはなく、、グーグルレンズで調べるとセイタカアワダチソウとしか結果が出てこず、、、というなんとも間の抜けた話。
だけど、雑草と言われればそうなのかもしれないけど、この雑草はなかなか見事な花で、切って生けると見応えもありつつも可愛らしい花。花束に合わせるとすごくいい花材になるのではとも思えた。ただ、残念だけど、アレロパシーとかいう周囲の草花の成長を抑制する成分を根から出すらしいので、きれいさっぱりと抜いて処分をさせてもらいました。
今年はナメクジ予防にあらかじめ薬をあちこちに仕掛けた。去年はナメクジ大発生で、植物の手入れをしているとあちこちから出てきて気持ち悪かったので、先手を打った。例年通り、夏以降は雨が多い地域なので、ジメジメしてくると今年もナメクジをちらほら見たのだけど、去年ほどではなかった。
去年は薬の周りにたくさん死骸が落ちていたけど、今年は数えるほどか、見当たらないことも多かった。しかし、今年多かったのはカタツムリ。ナメクジもカタツムリも大差ないように思えるけど、なんとなくカタツムリって子どもの頃の童謡で刷り込まれているのか、見てもそれほど嫌な気持ちはしないのですよね。そんなカタツムリがナメクジの薬を食べて殻だけになっているものがいくつもあった。
そして今年大発生したのはコガネムシ。今年は過去一番。夏以降のバラの花の食害が酷くて酷くて、夏以降はほとんどまともに咲いたものはなかったのじゃないかと思う。朝に庭を一回りして取っても、夕方にはまたびっしりついていて気持ち悪い。彼らの食欲はすさまじくバラの花をあっという間に食べて糞だらけにしてしまう。取ろうとしても少し触るとポロポロ落ちて死んだふりをするか、飛び立つものもあってなかなかやっかい。さすがに農薬を散布すると少し、、はいなくなるけど、どこかからまた飛来してきて、1、2週間すると元通りだった。
そして、コガネムシは成虫も恐ろしいけど、幼虫はもっと恐ろしく、根を食べて木を枯らしてしまうので、バラやブルーベリーの天敵。庭づくりの初期には、ヤマボウシの苗木をやられたこともある。成虫が集まっている場合、かなりの確率でその木の下に産卵しているという話も聞いたので、コガネムシ幼虫用のダイアジノンを土に混ぜた。今年は初めて大袋を購入した。来年の春にはまた改めて散布しようかと思う。
ユーチューブや花友さんたちのインスタやブログを見ると、今年はどこもコガネムシが多かったようだ。不思議なもので、病害虫はその年により流行りがあるようで、これまで気にしたことのないものが急に現れたり、また消えたりすることがあるようだ。病気ではバラの黒星病が去年から、秋以降激しく出るようになってしまった。去年まではほとんど気にするレベルではなかったので、病原菌が庭の土壌内やバラの木に定着してしまった可能性が高い。
花友さんからいただいた旭川上野ファームのお土産の花のタネのミックスがとても素晴らしかった。中でもポピーがとても良く咲いてくれて、ポピーの魅力を再認識した。色合い、質感が美しくてかわいい。
種をばら撒きしただけで、特に手入れをせずとも見事な花畑が誕生。さらに広いエリア、花壇だともっと魅力的に咲いてくれただろうと思う。
今年はトルコキキョウを咲かせることに成功した。難易度が高いと言われるこの花を開花まで持っていくことができ、ガーデニングスキルがレベルアップしたかな?という感じ。種まきから発芽までも時間がかかり、発芽から育苗期間も時間がかかり、あまりにも序盤の成長が遅いものだから何かよからぬトラブルが起きているのではないかと不安になることが何度もあった。
定植後は他の草花に気を取られ、支柱を立てた以外は、ほぼ放置していたのだけど、見事な花を咲かせてくれた。切花としてもさすが優秀で茎も硬く、花持ちも良かった。今回はトルコギキョウ「ダブルミックス」という品種で、来年もまた挑戦する予定。上手く行くといいのだけど…。
最後にバラ。今年は凍害がひどくで枝が随分と枯れてしまったけど、株まで枯れてしまったものはなく、例年通りに美しい花を見せてくれた。秋の夕暮れ時のノヴァーリスは幻想的で美しく、香りもスッキリとしていた。
今年のバラの冬囲いは、初めてむしろをしない形で実験。さて、どうなるか。むしろをしないよりはした方が良いとは思うけど、今年のように枯れる時は枯れるので、あえてしない形でやってみました。作業工程が一つ、二つ減るので、雪囲い作業は例年よりもかなり楽に感じた。寒さで枝が真っ赤になっている。
年明け、正月が過ぎて1月中旬くらいからは、また種まきの準備をスタートします。来年の庭づくりもぼちぼち頭の中では妄想が広がってきています。庭の中心にあったさくらんぼの木を2本切ったので、日当たりだけでも、庭の環境が変わってくる部分が出てくると思う。庭づくりに終わりはないですね。来年もぼちぼち頑張ります😀