宿根草の芽出しに一喜一憂する日々

春になり桜も散って町の景色にも緑がかなり増えてきた。ご近所ではあちらこちらでチューリップやスイセンが咲いていて、賑やかで爽やかな季節だ。気温は朝晩はまだまだ寒く、日中は暑いくらいの時もあって、昼夜の気温差が大きすぎて体調を崩しそう。

我が家でもチューリップがちらほらと咲いている。だいぶ数を減らして、ポイントにささやかに咲いているけど、なんだかこれはこれで可愛らしい雰囲気。毎年庭のレイアウトを変えたりするので、球根を移動させていて、そのためか、思わぬところから堀り忘れて残ったものが咲いていたりしている。

こんな石の隙間から八重咲きのチューリップが咲いている。チューリップの球根を掘り上げる時には、かなり土を掘り起こして何度も確認するのだけれども、どうしても毎年残って1輪、2輪と咲いているものがある。一昨日には、ちょうどそのチューリップが咲いている場所に別の植物を植えたいと思い、開花している株を球根ごと抜き取った。ちょっと痛ましいけれども、葉からまるごと花瓶に生けると、チューリップの美しさはよく引き立つように思った。

この時期には毎年、宿根草の芽出しにやきもきとした気分になる。前の年に植えたもので、寒さで冬を越せなかったものが、枯れてしまい、新芽を出してこないのをみると、仕様がないとは思いつつも、寂しい気持ちになる。宿根ガザニアやアークトチスなどの暑さに強い系の植物は、去年帯広のホームセンターで購入してきた時から、宿根と書いて売られてはいるものの、おそらく冬を越せないと思っていたので、枯れている様子を見ても「ああそうか、、やっぱりか」というくらいだけど、エキナセアなどの冬に強く、お気に入りのものが枯れていると、なんとも切ない。

タリクトラムはこれまで何年も冬越しに成功してきた優秀な花だったのに、現時点で芽が出てきていないので、おそらく枯れてしまったと思う。年々株を大きくしていたところなのに、なんとももったいない。ブルーベリーも最初に植えた5年以上?になる木がいまだに芽を出していなくて、枯れた雰囲気が漂っていてつらい。今年は雪が比較的少なく、バラもそうだったけど、宿根草などの植物にとっても厳しい冬だったようだ。

去年ずいぶんと増やしたヒューケラも、生き残ったもの、なくなってしまったものと、それぞれある。ブラウンやイエロー系のものがちょっと元気がなくて枯れたものも出ていて寂しい。年々株を大きくしている丈夫なものもあるので、今年は株分けにも挑戦してみようと思うけど、できれば緑や赤系以外のイエローやブラウン系のものがもう少し大きくなって欲しかった。

そんなヒューケラたちの立場からは、とても勝手でぜいたくなことを思いつつも、一つ一つの株をみると葉の美しさにとても惹かれるものがある。

ゴールドキウイを思い出すような色合い。どうでも良い話だけど、初めてゴールドキウイを食べた時には感動しましたよね。

緑の中に赤色の葉が入ると、花が咲いているようでとても美しい。

ギボウシ、ホスタも芽を出し始めた。雪解け後は地上部に何も残っておらず、芽が出てくるのが遅かったので、いなくなってしまったかも、、と気を揉んだ。ギボウシ類はご近所でもかなり普通に見られるし、寒さにもかなり強いと思われるので大丈夫とは思いつつも、去年初めて植えて、今年初の冬越しだったので、ホッとした。最初の頃の芽がとても小さく、バラの剪定中に気かつかず踏みつけてしまったけど、無事に何事もなく葉を伸ばしてきている。この黄色いホスタ・ファイヤーアイランドは特に色が気に入って購入したものだったので、無事でよかった。

ラミウム・ピンクパールが花を咲かせている。我が家のラミウムたちは3年目でも植えた場所があまり合わないのか、思ったよりも広がっていない。住む人が誰もいなくなったと思われるような、ほとんど放棄されたお庭とかで、すごく繁茂しているのを最近も散歩途中に見たのだけど、植物にとってはやはり育つ環境というのが大きいのだと思った。

プルモナリア・ダイアナクレアは大きく目立つ花ではないけど、花色のグラデーションが美しい。プルモナリアも昨年に植えた宿根草たち。花は春の爽やかな雰囲気を演出してくれているし、なにより葉色がきれい。

プルモナリア・トレビフォンテンの葉も不思議な斑が入っている。

ユーフォルビア・キパリッシアス・フェンズルビーは繁殖力が強くて、去年から地下茎を伸ばしてあちこちから芽を出している。花の形がユニークで、花後もオレンジ色になって楽しませてくれる。

こんな感じで増えてます。

シレネ・ロイヤルフェイバリットも花を咲かせた。シレネやオレガノも順番に花を咲かせてきそうな様子。

ドクターアレキサンダーフレミング

ヒメツルニチニチソウ・ダブルパープル

サキシフラガ・アレンジー・フローラルカーペット(「雲間草」クモマグサ)は今年購入したもの。なかなか良い雰囲気!

ゲウム・コクシネウム・ボリシーストレインは去年植えて、今年初の開花。ゲウムという植物の花をあまりじっくりと見たことがなかったけれども、この花をみるとなかなか良くて、この間の旭川小旅行ではゲウムをいくつか選んで買ってきた。ほかの品種もこれから開花してきそうなので、楽しみ、楽しみ。

今年初開花で意外性が高いのがアリッサム・マウンテンゴールド。宿根性のアリッサムで、去年に種をまいて作ったもの。出来た株はあまり見た目がよくなくて、咲くのか咲かないのか、いまいちやる気もなさそうな雰囲気だったので、庭の端っこにまとめて植えて放置していた。

西向きのボーダー花壇を宿根草メインエリアにする時に、場所を埋めるためにとりあえず、という気持ちで植えたけど、これがなかなか正解でした!今の時期からこんなにきれいにもっこりと咲いてくれるとは、本当に予想外。株の雰囲気も丈夫そうで、去年のイメージからガラリと様子が変わった。

クリスマスローズ・シングル・ビューティーホワイト

クリスマスローズは花もさることながら、葉もなかなか美しいので、新たな葉芽が出てくるのを見つけて嬉しくなる。

アネモネ・シルベストゥリス・マドンナ

この花もなかなか美しい。イチゴの花の大きくてすごいキレイなバージョンという感じ。しかも株が地下茎で増えている!2年目にしてすでにいくつも株分けできそうな様子。

残念なことになくなってしまった株も多いけれど、これから新しく咲いてくれる花に期待しよう。また今年も色々な新しい発見がありそうだ。

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