ビオラのタネまきから開花まで

パンジー、ビオラは冬の花?

パンジーやビオラについて書かれている園芸雑誌や本によると、一般的なタネまきの時期は秋のお彼岸前後と言われている。そこから苗が育ち、花が見られるのは冬になる。ここで寒冷地北海道に住む自分としては「え、そうなの!?」と驚いてしまう。

というのも、小さい頃からパンジーやビオラは「春の花」という認識があったから。北海道などの寒冷地では、これらの花は長い冬が終わり、春を告げる草花の代表としてホームセンターに売られている。寒冷地以外の地域では秋冬の草花の代表選手らしく、春過ぎには終わってしまう花のようだ。

タネまきパンジー【2020】

パンジー・ビオラの種まき【2022】

そんな中、北海道のガーデナーさんのブログをみていたところ、8月のお盆前後の夏にタネをまいて苗づくりを行い、秋に植え付けをして、冬を越えて春に開花をさせている記事を見つけた(すごい!)。このブログ主さんはおそらく、道央の富良野あたりにお住まいの方と思われ、自分が住む最道東のこの地域はさらに冬の寒さが厳しい土地なので、条件がむずかしいとは思ったものの、とりあえずはやってみなければ分からないということで、種をまいてみることにした。

ビオラの苗を育ててみた

8月15日 ビオラの苗

実はパンジー、ビオラのタネをまいたのは初めてではない。去年の9月にタネまきトレーを使って部屋の中で初めてタネをまいた。この時には水やり加減が全くわからず、日当たり加減もわからずの、わからないことだらけで、屋内でヒョロヒョロに徒長した苗を、太陽に当ててあげようと天気のいい日に出したところ、1時間ほどで一気に干からびて全滅させてしまった。悲しすぎるこの時の反省を生かして今年はリベンジしたい。

タネまきパンジー・ビオラ【2019】

まいた種はホームセンターで手に入れたビオラのミックス品種。寒くなる前に花を見て、植えたいので、7月下旬にまいてみた。本州だと外気温が高くて発芽適温にならず、なかなか発芽しないらしいけれど、こちらは夏でも暑いのは一時なので、それほど温度条件は気にしなくてもいいかもしれない。

土はタネまき培土とか使った方がいいと思いつつ、ポリポットに一番安い培養土を入れて使用した。発芽率も確認したかったので、ポットに一粒ずつ軽く土を被せるようにまいてみた。そこから発芽までは1週間以上かかり、上の写真のようになった。双葉から本葉が展開し、大きくなり出したところ。ちなみに管理はすべて屋外でした。

ビオラ開花(ホワイト)
ビオラ開花(ブルー)

その後、途中で枯れてしまったものもいくつか出たけど、9月末になんとか一番花を咲かせることができた!ビオラをタネから育て、開花までこぎつけたのは人生初のこと👏ホワイトとブルーのすごいキュートな花が咲いてすごく感動した。

育苗の過程では、うすめに希釈した液体肥料を1週間に1度水やり代わりにあげていた。それ以外は特に手をかけていない。ただ、どうも全体的に株が小さく、温度が低く安定もしないせいか、葉もところどころ紫色のように変化しているものや、弱々しいものもある。だけど…初めてだし、こんなものかなというところ。

タネまきパンジー・ビオラの成長記録【2018】

ビオラの苗を植えてみた

この小さな苗たち、地面に植えても冬越し出来なさそうだな〜😅と思いつつ、かといってこのままポットに入れたまま冬越し?という感じでもあったので、一か八か地面に植えてみることにした。近所のおばあちゃんには「雪の下で越冬すると思うよ」と教えてもらった😁

ビオラを植えた庭の一角

「庭の一角に植えてみました」と、一文で終わる作業内容だけど、これがなかなか、かなりの大変さだった。なにせこれまで花を植えたことのない、土地をたいらにするために造成したばかりの、砂利の多い、雑草畑だったのだから。これをまずは植物を植えられる土にしなければいけなかった。

土壌改良の方法をグーグルで色々と調べ、実践してみた。まずは剣先スコップで20センチ以上の深さくらいまで土を掘り起こし、手で確認できるだけの石を取り除いた。そこに牛糞堆肥と赤玉土を混ぜ込んでみた。これがすごく大変で、もともと体力に自信がある方ではなかったけれど、、終わって数時間した頃には全身筋肉痛で疲労困憊。夜は眠くなるのも早く、朝までぐっすり寝た。この土壌改良作業、今後の庭づくりや開拓をするためには数年かかると思うが、なかなか気が重い。

ただ、自分で育てた花を見るとそうした疲れが吹き飛ぶことはないけど、多少軽減されるくらいテンションが上がる。今回タネをまいたビオラはミックス種ということで、とても小さな株にもかかわらず、いろいろな色の花を咲かせてくれた。どれも愛しくてかわいい。

ただ、冬を無事に越えられるよう、株の成長を優先し、花は極力咲かせない方が良いらしいとのことで、泣く泣く花はカットしてしまった。だけど、捨てるのはもちろんもったいないので、皿に水を張って浮かべてみた。これもなかなかいいなあ😁

ビオラの花びら

あとは無事、越冬できることを祈る!

パンジーとビオラのタネまき成長記録

タネまきパンジーの開花【2018】

タネまきパンジー・ビオラの成長記録【2018】

タネまきパンジー・ビオラ【2019】

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