クリスマスも終わり、2022年ももう少しで終わる。あっという間の一年だったと感じつつも、今日「1年間のニュース総まとめ」みたいな番組がやっていて、今年の2月には北京オリンピックがあったことをすっかり忘れていた。というか、今年だったっけ?と言うくらい随分と前のような感じがして、そうすると、今年は今年で色々なことがあったのだろうと思ったりもしている。
去年、東京オリンピックが開催されたことの記憶も怪しくなってきているけれど、汚職のニュースで思い出すという、この国は一体どうなって行くのだろう。
先週に大雪が降って、街や庭の景色がホワイトに一変してからは、冬枯れした宿根草などの姿も見えなくなってしまい、なんだかついこの間までしていた庭仕事ですら、かなり前のように感じてしまっている。今年は日本全国、普段雪がほとんど降らない地域まで大雪になっているとのことで、地域のガーデナーさんたちのブログやユーチューブでは普段あまり見られない光景が紹介されている。冬野菜などを育てているところでは、枯れてしまったりしないのだろうかとちょっと心配。
高知県の「ひろちゃん農園」の畑の景色はまるで北海道。
今年も色々な記録の整理も兼ねて、種まきや庭づくりを振り返ってみたりしているのだけど、今年はやはり宿根草を随分と数多く植えた1年でした。ホームセンターだけではなく、北海道内あちらこちらのガーデンや園芸ショップでも色々な種類を買い集めてきた。通販では大樹町にある大森ガーデンさんからも買ったし、ヒューケラは楽天からも購入した。
今年は植えて一年目ということで、宿根草の多くは成長途上なので、まだどれくらいの大きさに育つのかさえ分からない。まだ植えてから花を咲かせていないものもあるので、来年にはどのような花が見られるのかがすごく楽しみではあるのだけど、、まずは厳しい冬を越せるのかという大きなハードルを無事にクリアして欲しいものである。
エキナセアやデルフィニウム、ヒューケラはこれまでの実績もあるので、この地域でも大丈夫だと思うけど、そのほかのハーブ類やコレオプシス、一部のサルビアなどは、心配なものも多い。
種まき組については、今年にまいたものを取っておいた種袋の束を見ると、今年もまた随分まいたなあと思う。今の時期にカラフルな花々の写真を見ていると、すごく鮮やかに感じて、目がチカチカするほど。パンジーやビオラは今年は400株くらいは作ったかなと思うけど、来年はさらにもう少し増やす予定。すでに来年の種は注文して届いています。
来年はちょっと植栽の方法を大幅に変える予定で、いつも春にはパンジーをブワァーと植える西向きの花壇には宿根草や球根をたくさん植えたので、パンジー類を植えるのは少なくなるけど、他のところにはまた違った形で植えてみようと思って計画している。花友さんたちにも、ご迷惑でなければお裾分けしたいと思っています(今年もよければもらってやってください)。
ちょうど今日には「サカタのタネ」からアリッサムの種が届いた。アリッサムは今年はいまいち上手く苗を育てられなくて、数をあまり確保出来なかったのだけど、来年はちょっと多めに作ろうと思っている。来年に作る予定のアリッサムは「ワンダーランドミックス」と、定番の「スノークリスタル」です。「スノークリスタル」は育てやすくて大株になるので、地植えにしても鉢に植えても見応えがある。春夏の天気があまりすぐれないこの地域でも、曇りや雨の日でも元気いっぱいなのも嬉しい。
今年種をまいた中で上手く育てられなかったのはマリーゴールド。とても育てやすい花には違いないのだけど、ポット苗の状態で夏まで放置したのと、ブルーベリーの周りに植えたことが、おそらくは良くなかったのだと思われ、いじけたような状態が続いて大きくならなかった。
ブルーベリーは酸性土壌を好むので、どうしても酸度未調整のピートモスや鹿沼土を多く入れた土壌になっている。他方でマリーゴールドは中性に近い弱酸性の土壌を好むらしい。例年、夏の終わりから秋にかけて大株になったマリーゴールドが庭を盛り上げてくれていたのだけど、今年は可愛らしい花ではあったものの、ちょっと寂しい感じだった。
今年はバラが2株新たに仲間入りした。両方ともデビッド・オースチン社のイングリッシュローズで「ザ・カントリー・パーソン」と「サイラス・マーナー」。小さな花がいくらか咲いてはいたものの、本領を発揮してくれるのは来年以降になるかと思う。ただ2つとも小さな花でありながら、とてもきれいな花を見せてくれていたので、これもまた庭の主役になってくれると期待大。
ただですね、、、ザ・カントリー・パーソンの方はとてつもないトゲを無数に枝につけていて、見た目はもう棘バットですよ。枝を見るたびに「ウォーキングデッド」のニーガンが持っている死のバット(ルシール)を思い出すほどで、非常に危険。見ただけでこのバラに触れるのがためらわれるほどなので、花がらを積む時は慎重になってました。このトゲの多さの情報も購入する時には欲しかったなあと思う。
ちなみに、海外ドラマの「ウォーキングデッド」が今年の秋でついに終了してしまって、ラストは賛否両論あるみたいだけど、個人的にはとても良かったなーと思ってます。この町に引っ越してきた年に見始めて、丸11年になるので、まさにウォーキングデッドと共にあった11年?という感じです。
とにかくバラの手入れはトゲがやっかいで、だいぶ慣れてきたとは言え、雪囲い時期や春の剪定時期は手に怪我をする。服にもよく引っかかるので、バラに立ち向かう時用の割り切った服装??で望むしかない。
ほかのバラたちも今年は美しさ全開でした。肥料のあげ方、施肥量を今年は思い切って少なくしていて、春にまとまった量をあげて以来、ほとんどあげていない。そのせいか、、他の要因もあるとは思うけど、グラハム・トーマスやヨハネ・パウロは例年よりも花数は少ないような感じがしたので、もう少しプラスアルファ程度は要所で追加してもよかったのかもしれない。
ただ、アブラムシの出現率は例年よりもかなり少なくて、農薬も散布はしていたものの、秋のシーズン終わりごろに出た位で、シーズン中はあまり見る機会がなかった。色々なところで解説されている通り、過剰な肥料が病害虫を呼ぶというのを実感した1年だった。病気については、灰色カビ病が出たのは想定内だったけど、夏以降に黒星病が出たのはちょっと意外でした。
秋の中後半のバラも体力を落としている一時期には、毎年いくつかのバラで黒星病が確認されていたのだけど、今年は多くの株で夏過ぎに出てきていた。調子を大きく落とすほど広がってはいなかったけど、その年の気候によっても出てくる病気が変わるのかもしれない。ちなみに今年はうどんこ病はなし。
農薬の散布も色々と考えるところはあって、本当は個人の趣味レベルでやっている庭でもあるので、思い切ってやめてしまおうかなと思ったりすることもある。TBSの「報道特集」や色々な記事でネオニコチノイド系の薬害について紹介されていたこともあって、メーカーは否定しているけれども、それらについてはなるべく使用したくはないと思いつつも、、ネオニコチノイド系のオルトランDX(ノーマルオルトランは大丈夫)とかモスピランとか、やっぱり効果抜群なので、うーむ、、と悩むところ。
数年前の年末に帯広の某大学の先生と飲んだ時に、やっぱりこの話題になって、ミツバチの行動に異常が出るとかの話を聞いて、3次会の割と深い酩酊状態から酔いが若干冷める思いがしたのを今でも覚えている。庭にもミツバチたちがたくさん来るので、その影響とか、そのほかの益虫や土壌環境への長期的な変化など、気になるところではある。木酢液とかニームとか、そうした環境に優しい資材へとゆくゆくは変えて行く必要があるのかなと感じている。費用的な負担も少ないしね。
少し前の新聞に気候変動が動植物同士の関わりにズレを引き起こしているという記事があった。たとえば、春の雪解け時期に水色の花を咲かせる「エゾエンゴサク」は冬眠から覚めたマルハナバチにとっては貴重な蜜源となっているらしい。そしてエゾエンゴサクにとってもマルハナバチが花粉を媒介してくれるので、両者は支え合いながら命を繋いできた関係にある。
ところが気候変動によって花の咲く時期と蜂が目覚める時期との間にずれが生じており、年々この差が大きくなっているのだとか。この現象は「フェノロジカルミスマッチ」と呼ばれ、国連でも今年新たな環境問題として対策を呼びかけているようだ。
ということで、色々と今年のことを思い出しつつ来年のこともぼんやりと考えているところ。1月中旬にはパンジー・ビオラの種まきを始めるので、今時期は少しゆったりと過ごしたいと思ってます。
花友のみなさん、今年1年もありがとうございました。忙しい日々でしたが、楽しかったですよね。来年も良い花を咲かせましょう!!がんばります。