スイセン「アイスキング」「デルナショー」の開花

去年の秋に初めて植えたスイセンが開花した。

2018/4/30 スイセン「アイスキング」

帯広に行った時にジョイフルAKで1個80円で購入した。スイセンの球根はチューリップと比べて高く、そこまで興味もなかったので買うことがなかったけど、80円ならば!と衝動買いをした。

スイセンに対しては、おじいちゃんの家の庭にある花というイメージを勝手に持ち、自分では植えないだろうと思っていたのだけれど、、こうして咲いてみるとその豪華な花姿に一気に引き込まれてしまった。やっぱりなんでも挑戦してみるべきだなあと思う。やらないと分からないことは多い。

スイセン アイスキング
4/30 スイセン アイスキング 株によって微妙に色合いが異なっている。
5/16 スイセン「デルナショー」

アイスキングの開花から遅れること2週間弱。デルナショーが開花した。淡いオレンジ色と重なる花びらが何ともいえない繊細さを演出している感じだ。複雑な構造をしている。

同じスイセンでも2週間近く開花時期が違うので、植え方によっては上手にその差を楽しむことができそう。スイセンもたくさんの種類があり、これはコレクションしたくなる。

時期的にも花や緑が少ないので、より豪華な印象を受ける。スイセンは「イリアス」「オデュッセイア」を書いたホメロスの詩にも詠まれるほど古くから栽培され親しまれてきた花なんだとか。本格的な改良の歴史は100年を超え、2万種類以上の品種があるようだ。

5/19 スイセン デルナショー

スイセンの原産地は地中海沿岸、特にスペインやポルトガルに多く、北アフリカや南アフリカにも分布しているらしい。今回のアイスキングとデルナショーの2種類だけでも形、色が違うように、花の形にはラッパ状や盃状の花弁などがあり、英国王立園芸協会(RHS:Royal Horticultural Society)は形と色の組み合わせから13のグループに分類している。

スイセンについて書かれた英語版のウィキペディアを覗いてみると、そのあたりの詳細な分類と生態についての記述がとてつもなく充実している。

スイセン(ナルキッソス)の名前の正確な由来はよく分かっていないらしいが、ギリシャ語で酔っ払っていることを意味したり、ギリシャ神話といえばお馴染みとなった「美少年」であるナルキッソスが泉の水に映った自分の姿に恋をし、満たされぬ思いに憔悴して命を落とし、スイセンの花になってしまったという話がある。「ナルシスト」の語源とも関連する話ですね。

スイセンは有毒植物としても知られていて、数年に1回くらい食中毒のニュースを聞くことがある。葉がニラにとてもよく似ているので、間違えて食べてしまうことがあるらしい。

毒物の多くが上手く使うと薬になるように、スイセンの毒成分であるリコリンは食中毒の時に吐かせる嘔吐剤であり、同じく毒成分のガランタミンはアルツハイマー病や記憶障害の治療に用いられているらしい。これはスノードロップにも含まれているのだとか。

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