スプリング・エフェメラル

クロッカスも終わり、庭の景色はもう一段、春に向けて進んだように見える。今年は特に変化が早いような気がして、体感としては例年よりも1〜2週間ほど季節前倒しで進んでいる印象がある。今日は生暖かい感じがしたけど、まだ空気には冷たさが残ってはいる。

オキナグサ・ピンホイール

クロッカスの後を引き継ぐように、小さな花たちが次々と咲き始めている。この時期はまだ庭全体に色が少ない分、こうした花が思いのほか強く印象に残る。

クロッカス

最近知った言葉に「スプリング・エフェメラル」というものがある。札幌市のホームページによると「春のはかない命」という意味なんだとか。春先のわずかな期間だけ地上に姿を現し、一斉に咲いては、樹木が葉を広げる頃には姿を消してしまう植物たちのことを指すらしい。

ミニアイリス

かっこいいような、少し響きのよい言葉だけど、どこか掴みどころがなく、気を抜くとすぐに忘れてしまいそうな感じもあって、きっと来月には忘れてしまうと思う言葉。ただ、実際に庭で咲いている草花たちを見ていると、確かにしっくりくる感じもしている。

カナダケシ(サンギナリア・カナデンシス)

我が家では、今、スプリング・エフェメラルの中でもカナダケシがとても美しく咲いている。白く柔らかな花弁は、光を受けると少し透けるような透明感も感じるような質感もある。北米原産のケシ科の植物で、春の短い期間だけ花を展開し、しばらく葉は残るけど、夏前には跡形もなく地上からは消え去ってしまう。地下茎でゆっくりと広がっていて、少しずつ花数を増やしている。

原種系チューリップ・トルケスタニカ
去年ほとんど咲かなかったような気がしているけど、今年はたくさん咲いている。

4月29日に幕張メッセで開催される「花友フェスタ」に行こうと思っていたけど、旅程の関係で今回は見送ることにしました。午後から行くと目ぼしい品物はほとんど売り切れている、という話も耳にしていて、スケジュール的にもちょっとタイトになりそうだったので、無理をしない判断。こういうイベントはまた次の機会の楽しみに取っておくのも悪くないかも。そのうちに行きたい。

ヒヤシンス、初めて去年球根植えたけど、こんな花だったかな

話は園芸から離れて、4月22日に指揮者のマイケル・ティルソン・トーマスが81歳で亡くなった。サンフランシスコ交響楽団の音楽監督として知られ、ガーシュインとかのアメリカ音楽とか、晩年にはマーラーなどの作品解釈に定評のあった指揮者。ティルソン・トーマスの訃報が新聞に載っていて、驚いたと同時に中学生の頃の記憶がふとよみがえりました。札幌で毎年開催されているPMF音楽祭で当時彼が芸術監督を務めていた時期に、確かショスタコーヴィチの演奏を聴きに行ったことがある。圧倒的な音の迫力に飲み込まれるような感覚で、ただただ心が震えたことを覚えている。

プスキニア

その後、テレビでガーシュイン生誕100年のコンサートが放送されていて、それを録画して「ポーギーとベス」とか「パリのアメリカ人」を何度も繰り返し聴いたり、サンフランシスコ響のCDを買って聴き込んだりしていた。札幌駅地下の玉光堂とか4丁目プラザ地下のお店でCDを探したり、アルバイトしたお金で少し勇気を出してカタログから欲しいCDを店頭で注文したりとか、今となっては懐かしい思い出。

シラー・シベリカ

数年前には小澤征爾も亡くなり、ずっとそこにいると思っていた存在が少しずついなくなって行くことに、時代の移り変わりを感じている。それでも彼らの音楽は残り続けるので、最近はまた久しぶりに聴き直したりしている。

今年作った苗。久々にペチュニアも作った。

また庭の話戻って、最近はインスタグラムやブログで新しく購入したバラの紹介記事が盛んで、それに触発されて新しいバラを購入した。ロサオリエンティスの2026年新品種のカタログを見て、その美しさに圧倒されたけど、販売開始日のお昼休みに販売ページを覗いた時にはすでに新品種の大半が売り切れ。少し残念な気持ちもありつつ、もし買える環境にいたら際限なくおそろしい行動に出ていた想像もできるので、これはこれで良かったのかもしれないと納得している。

その代わりに、バラの家からアンドレ・エブの「ピエール・エルメ」、そして十勝の大野農園さんからコルデスの「メルヘンツァウバー」とメイアンの「レヨン・ドゥ・ソレイユ」を迎えました。いずれも耐寒性と耐病性に定評のある品種で、この地域でも安心して育てられそう。これからの成長が楽しみなところです。

赤い線をらくがきで書いてみた

さらに今年は、どうも今まで納得が行ってなかった花壇の一角を見直すことにした。頭の中ではぼんやりとしたイメージはあるものの、具体的な完成形が思い描けずにいて、試しにAI(チャッピー)に庭の写真を見せて、簡単な落書きでイメージを書き込んでみたところ、驚くほど具体的な完成図を提示してくれた。そのリアルさに驚きつつ、このイメージをもとに実際の花壇を作り直し、新しく迎えたバラを植え込んでみた。

チャッピー作成のイメージ図
作業後。右側に一列に3つ並んでいたバラの真ん中(ヨハネパウロ)を前の方に移植した。

まだ整いきれていないけど、少しずつ形になっていく過程も含めて、今年の庭づくりも例年以上に楽しめるかも。季節は少し早足だけど、その流れに置いていかれないように、手を動かしていきたい。

遊びで、この花壇の最盛期をイメージしてもらったら出てきたイメージ。バラの木に桜のような花が咲いてるがすごい賑やか。

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