4月30日の庭

4月も今日で終わり。なんだか毎日があっという間に過ぎて行ってしまい、時間の流れに気持ちが追いついて行かない感じがしている。楽しい時や美しいものを見た時、美味しいものを食べた時とか、その瞬間をじっくりと丁寧に味わいたいと思うのだけれど、早送りのように過ぎて行く。

庭もたくさんの植物が芽吹き、どんどんと姿が変わって行く。冬には春が待ち遠しく、次の春には何をしようか、何を植えるか、春をとことん味わうぞと思いきや、いざ、ガーデニングシーズンが始まると休みの日にはやることが多過ぎて忙しい。特に今年はお隣さんとの境界にフェンスを作っているので、その準備や作業だけでも大変。

先週からクリスマスローズが咲き始めて、今が一番きれいに咲いている時期。花の季節も始まったと思うと、次々にその開花のバトンが渡っていくので、咲き始めるまでが待ち遠しいのに、あぁ終わって行く!!と「きれいだなあ」という思いと、寂しさと焦りのような複雑な気持ちも内混ぜになっている。クロッカスや原種系のミニチューリップ、ミニアイリスが終わり、今はクリスマスローズとプルモナリアの時期。シラーシベリカは少し前に咲いていると思ったら、もう終わりそう。

早春のプルモナリアの鮮やかなブルーは庭の中ですごく爽やかに目を引く。

この時期は色々な植物たちの芽吹きや新たな葉を見るのもすごく楽しく、面白い。無事に冬を越えたなとホッとしたり、あれはどこへ消えた?と嘆いたりする日々。その中でも去年植えたフィソステギアが芽吹いているのだけど、二年目にして恐ろしく急拡大をしているので、昨日半分以上の芽を切り抜いた。人間都合で誠に申し訳ない、と思いつつも周りとのバランスを優先することにした。

シャクヤクの赤くて真っ直ぐな芽吹きは、冬の間に溜め込んだエネルギーの爆発を感じさせてくれる。花も好きだけど、この時期も非常によい。

アサギリソウは上質な毛布かと思うくらいフワフワで柔らかく、ずっと触れていたい。

昨日でようやくバラの剪定作業を終えた。今年は凍害がすごくて、品種によっては1/3〜1/4にまで枝を切ったものもある。この写真のように枝の上部がほとんど茶色くなって枯れ込んでいるものもある。今年の冬は寒くて雪が少なかったので、被害が大きいだろうと予想はしていたけど、よく分からないのは、これまで無敵を誇ったバラたちの被害が比較的大きくて、毎年けっこう切っていたものの被害が少なかったこと。オリビア・ローズ・オースチンはかなりやられて、ヴァネッサ・ベルも相当に枯れた。ヴァネッサなんて、耐寒性抜群!っていう記事をそのうち書こうかと思っていたので、今年の結果には驚き。

バラの凍害防止のためにできること、あるいはやらないほうが良いことは何か…?とよく考えたり、調べてみたりして、色々試してきたけど、もう枯れる時は枯れるし、無事な時は無事で、それをそのまま受け入れていくしかないのかもと思っている。それは諦めとかネガティブな心のありようではなくて、どこか納得しているというか、自然に対して週末ガーデナーが介入できることは本当にごくわずかしかなく、だけどその中での植物のサイクルを楽しんで行こうという、ちょっと前向きな感じ。

同じくこれまでずっと凍害には無敵を誇ってきたノヴァーリスは1/3にまで枝を切り詰める結果になってしまったのだけど、株の下の方からはいくつもの新しいシュートのような芽が出てきていて、まさに株の若返りを見てるようだ。ノヴァーリスは特にシュートが出にくい品種なので、バラ自身が季節の巡るタイミングと力によって枝を更新したようだ。

葉っぱのコートを羽織っているような、かしわ餅のような、可愛くも美しい花は「八重咲きカナダケシ」学名サンギナリア・カナデンシス。名前の通り、カナダ🇨🇦の国花に認定されているらしい。とてもかわいいけど有毒だと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です