掘り上げた球根たち

寒い。さっき近くにちょっとした用事があったので外出すると気温は冬だった。薄いコートでは対応できなくなってきた。手袋が必要だ。夕方のニュースでは、中山峠など山間部に雪が積もったようで除雪車が雪を除けている映像が流れていた。花を楽しむシーズンも終わり、休みの日にはぼちぼち片付け作業や土を掘り起こして土壌改良の作業を進めている。

春と今頃の季節と花壇を掘り起こすたびに石ころがゴロゴロと出てくる。これはいつまで続くのだろう。その都度、取り切れるだけの石ころは取り除いているつもりだけど、また半年後にやるとやっぱり石が数えきれないくらい出てくるのだ。剣先スコップで土を掘り、堆肥をすき込み、硬い土を崩して、粘土が強いところには砂質の土を混ぜ、またその逆というふうに身体を使う作業だ。

それでも最初に開拓した年と比べるとだいぶ楽になってきてはいる。最初はスコップも刺さらず、思い切り振り下ろしたクワやスコップが石や岩に弾かれて、背中から腰にかけて「ガーン」と衝撃が走る経験を数えきれないくらいした。崩した土をふるいにかけて石ころやゴミを取り除くなど、土壌改良が園芸作業の中では最も疲れる仕事だと思う。

グラジオラスの球根

グラジオラスの球根を掘り上げると大きな玉ねぎのようなものが収穫できた。春に植えた時とくらべてずいぶんと成長した。大きな球根の周りには小さな球根や細かい球根の赤ちゃん(木子)がびっしりとついているものもあった。これらも翌年に植えると成長するみたいだけど、場所も限られているので、ある程度のサイズでより分けて小さすぎるものはかわいそうだけど処分をした。

ダリアの球根

掘り上げたダリアの球根。まるでヤーコンみたいだ(食べたことないけど)。ちょっと調べてみるとダリアの球根も食べようと思えば食べられるらしい。たしかに芋っぽい。食感はゴボウに似て筋っぽさもあるようだ。花びらもお浸しにしたり、新芽や脇芽も色々な調理法で食べられるんだとか。

ダリアはまだ元気に咲いているものがあったけど、思い切ってバッサリと切って掘り起こした。去年の掘り起こしでも驚いたけど、今年は去年以上に球根が大きくなっている。放射状にあたらしい根塊ができている。上手に芽を切り分けることができれば、この塊の分だけ分球ができるけど、ちょっと自信がないのでそのまま保存した。

同じダリアの球根でも品種によってサイズや色が違っている。グラジオラスも花色によって球根の色が違う。花が赤系の品種はやはり球根も赤っぽいものが多い。ダリアやグラジオラスは凍ると腐って死んでしまうので、冬の間は室内で保管をする。

グラジオラスは乾燥に強いので、ネットか何かに入れて段ボールなどにしまっておけばそれでいいけど、ダリアは乾燥しすぎると球根から水分が抜け過ぎて腐ってしまうので、適度な水分量を維持しなくてはいけない。かといって水分(湿度)過多だとカビてしまう。

おかくずなどに埋めて保管すると良いらしいけど、おかくずを買うとなると量がいるのでホームセンターで買うと金額がかさんでしまう。どこかから分けてもらえるといいのだけれど。

去年は結局ビニール袋に入れてそのままにしていたらカビたり、カラカラに乾燥して半分ほど腐らせてしまった。そこからダンボール箱にバーミキュライトを入れ、その中に球根を保存すると、その後はうまく保存することができた。今年も同じように保存することにした。バーミキュライトは量を買ってもそこまで高くないし、使用したものは翌年再利用か、土に混ぜて使うと土壌改良剤になる。

タネまきユリの球根

タネをまいて育てた新テッポウユリ「ジュリアス」の球根を掘り上げた。結構しっかりとした球根ができていて驚いた。10ヶ月間の間にタネから花を咲かせ球根まで作るなんて、植物はすごい。

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