種まきガーデン作業のまとめ【2017】

今年は庭作り初年度ということで、花壇の造成から始まった。石ころが大量に混ざっている土の改良作業など、ハードな作業の多い一年だった。クワや剣先スコップなど今までほとんど持ったことのない道具をおぼつかない手つきで使い、作業の翌日には全身筋肉痛が続いた。

砂利をふるいにかける作業も永遠に続くのではないかと、本当に苦しみの時間が流れたこともあった。バケツに石を入れて運び、花壇を作るために大きな石を運び、並べる作業をしていると昔の人々の苦労が少しだけ理解できたような気がした。

クレマチス

穴を掘り、土をたがやし、石をより分け、運ぶというこの一連の作業が園芸の中でももっとも疲れると思った。穴を掘るにもふかふかの土を掘っているわけではなく、ガチガチの締まった土はスコップも跳ね返し、地面に当たった時の衝撃は体にダメージを与えた。

それでも負けるわけにはいかず、少しずつ、少しずつ掘って行ったのだった。土をたがやし、石ころを取り除いた土には、土壌改良資材として牛糞堆肥やバーク堆肥を大量に買ってきてすき込んだ。お金も多少かかったけれど、土が少しずつでもやわらかになっていくのを見ていると、花を植える前から苦労が報われた思いがした。

収穫したイチゴ

これから時間をかけて地道に土作りをして行こう。頑張ろう。

クレオメ

そして今年は何よりも、種まきからたくさんの花を咲かせることができ、すごく幸せな気持ちになった。ガーデニングの面白さ、奥深さ、失敗もたくさんしたので、当然むずかしさも多く感じたけれど、これまでの人生であまり経験したことのないような充実感を得ることができた。

今年は仕事も立て込んでいたけど、庭の草花たちには本当に癒され、とても満足度の高い年になった。仕事から帰ってきて庭の花を眺めていると、疲れも癒され、もっともっとやるべきことがあるぞというような、活力すら感じたものだ。来年は何を植えよう、ここを改良しようと、想像するのが楽しい一時だった。来年の種はすでに注文して手に入れている!

今年挑戦した種まきを振り返ってみる。

パンジー F1 ナチュレ ブルーアンドイエロー (タキイ種苗)

パンジー・ビオラの種まきは去年失敗してからの2回目なので、どの品種がどうこうとは言えないけれど、その中でもこのタキイ種苗の「ナチュレ」は育てやすかった印象がある。冬場の室内窓辺という日照条件はあまりよくない中でも、株は徒長せずバランスよく育ってくれた。パンジービオラのスミレそのものが、ほかの草花と比べ幼苗時の成長がとてもゆっくりだということも分かったけど、その中でも比較的順調に大きく成長した。定植後も短期間で大株となり、数えきれないくらいの花を咲かせてくれた。色もよかった。来年もこのナチュレシリーズをメインに庭づくりをして行こうと考えている。

アリッサム スノークリスタル(タキイ種苗)

ボーター花壇を盛り上げてくれた。長期間咲いてくれるところがよく、雨続きで日照が少ない時でも株はモリモリ成長する。夏には株がムレて枯れてしまうものが出てきたので切り戻しを行なった。気温が下がり、秋になるとまた復活して咲いてくれた。タネまきや育苗もむずかしくなかった。

ビオラ F1 あいちゃん(タキイ種苗)

花色、形ともにチャーミングで愛着がわいた(品種名のせいもあるかも)。大株になりバンバン花をつけてくれた。花径がミニサイズなので花がら摘みが大変で後半はちょっと疲れたところもある。パンジーやビオラは花がら摘みの頻度が気温の上昇とともに大変になり、炎天下のもとでは重労働になることが分かった。今年の夏は株を切り戻してみたけど、来年は思い切って撤去し、夏秋バージョン花壇にそっくりと入れ替えてしまうのがよいかと思った。夏に切り戻したあと、気温が下がるとまた咲き始めてくれるけど、根腐れを起こしたり、株によってはくたびれているのもあったので。

ビオラ F1 ローズシェード(タキイ種苗)

色が美しく可憐だった。育苗に時間がかかり、花をつけたのは1番最後になった。ほかの品種と比べるとなかなか大きくならなかったので、根腐れとか、病気になったのではないかと心配した。それでもこの品種にしかない花色はとても魅力的。

パンジー エクリプス(タキイ種苗)

大人な色合いでダンディな雰囲気を庭にもたらしてくれた。色合いが独特なので、何気に花を眺めた時でも目につきやすい感じがした。ほかの品種と比べると育苗のしやすさは平均的な印象だった。株サイズや花付きはナチュレが優っているように思う。

ビオラ パープル(国華園)

植えたばかりのヤマボウシの木の周りを大いに盛り上げてくれた。国華園のタネは若干発芽が不揃いだったけど(育て方も大きいと思う)、何より種の価格が安いのは嬉しい。

ビオラ F1 フローラルパワー ゴールデンブルース(タキイ種苗)

実際の色はカタログよりも明るめだった。育苗がうまくいかず苗をあまり作ることができなかったけど、色合いがきれいなのでまたチャレンジしたい。

パンジー ピカソ ローズブロッチ(タキイ種苗)

パンジー ピカソ ブルーブロッチインプ(タキイ種苗)

ピカソシリーズは花径が大きく、とても見応えのある花だった。咲き始めの色がとてもあざやかで存在感がある。日数が経つにつれ色が薄くなり、これはこれでグラデーション効果がありきれいだった。花が大きいので、花がら摘みをまめにしてあげないと長雨時期はカビるので注意。

デージー タッソーストロベリー&クリーム(タキイ種苗)

室内での種まきと育苗で徒長ぎみに成長したけど、定植後にはバランスよく株が大きくなった。かわいらしい花姿で素朴な印象。

ビオラ ピエナミックス(サカタのタネ)

パンジー スイスジャイアントミックス(サカタのタネ)

この2つは去年夏に種をまき、雪の下を耐え抜いた苗たち。春早くから咲き始め、暖かくなるにつれ株をどんどん大きくし、華やかで色とりどりに庭を大いに盛り上げてくれた。パンジー、ビオラのかわいさと可能性を教えてくれた。

松葉牡丹(タキイ種苗)

南東向きの花壇(と言っても石ころをちょっとよけただけのやせたところ)に植えた。こんな場所でも定植後は管理はほぼ放置で、次々に花を咲かせみごたえがあった。曇りや雨の日には花を閉じ、晴れの日には思い切り咲いてくれる。種が本当に塵並に細かく、ポット上げでも苗が小さいため神経を使った。移植や定植は細かくて大変だけど、それ以降はラク。

百日草 ザハラスターライトローズ(タキイ種苗)

初夏から霜が降りるまで長く庭に彩りを与えてくれた。株は低く矮性で一重咲きなので、ご近所さんからは「百日草らしくないね」と言われた。初めての百日草デビューだったので本来の百日草がわからず「へぇーそうなんだ」という感じだった。タネが大きくタネまきも育苗も比較的やさしかった。

インパチェンス F1 チュチュホワイト(タキイ種苗)

発芽・育苗ともに失敗。室内まきでも発芽適温には室温が低かったようで、発芽したのはわずか2つ。なんとかポット上げをし、定植までには漕ぎつけることができたけど、定植後に枯らせてしまった。残念。

スターチス ホワイト/スカイブルー(国華園)

株は元気に育ってくれたものの、花はどうも売られているような大きな房咲きにならず、今ひとつだった。育てるのはむずかしくないけれど、いい花を咲かせるのはむずかしいかもしれない。少し調べてみると肥料をやればいいというわけでもなさそう。

ペチュニア タイダルウェーブ シルバー(タキイ種苗)

種は小さいけど成長力は半端じゃない。長雨が降ると花が傷んで少なくなるけど、株は大きく成長する。定期的にバッサバッサと切るのだけど、少し経つとまた周りの花を押しのけ、飲み込むように広がる。花色はシルバーというより薄ピンク。このペチュニアのもこもこ爆発を体験したい方はぜひ。

ペチュニア F1 パープルピルエット(タキイ種苗)

めずらしいくしゃくしゃの八重咲きペチュニア。1つの花を咲かせるのに多大なエネルギーを必要とするせいか、はたまた育て方が悪いせいか、あまり株は大きくならずコンパクトな仕上がり。同じペチュニアという名前を冠していながら、タイダルウェーブとのギャップがとても大きい。ペチュニアというと花がこんもり咲くイメージなので、それとは割り切ってこういう種類の花というように捉えた方がわかりやすいかもしれない。花は大きくすばらしい存在感と美しさ。

アフリカンマリーゴールド F1 バニラ(タキイ種苗)

種まき育苗ともにやさしく、花がら摘みも少なく、花期も非常に長く管理はラク。さすがマリーゴールド、ガーデニングポイントみたいなものがあるとしたら、満点。白いマリーゴールドはかわいい。晩秋にはチョウをわんさかおびき寄せ、バタフライガーデンとなりました。

サルビア ファリナセア・ストラータ(サカタのタネ)

群植することでみごたえたっぷりで、暑い時期でも涼やかな雰囲気を演出してくれた。花がらつみも必要なく、管理はほぼ放置。強風が吹くと株が倒れやすいところはあるけど、事前に支柱を立てるなどして対策をしておけばよかった。

ひまわり F1 ダブルシャイン(タキイ種苗)

ひまわり プラドレッド (タキイ種苗)

ダブルシャインは丸く大きな八重咲きの花。迫力あるけどぬいぐるみみたいで愛らしいイメージもある。プラドレッドは赤というよりもチョコレート色。黒っぽい感じで変わった色で、きれいというよりカッコいいイメージで好みは分かれるかもしれない。いずれも台風が来て根こそぎ倒されてしまった。悲しい。

一本立ちストック(アタリヤ農園)

30センチくらいに伸びた房状の花はきれいだった。色がミックスの種だったので、色々な色で楽しませてくれた。香りがけっこう強く、切り花にして家の中に飾ると部屋中ストックのお香のような甘い香りが満ちた。

ネモフィラ(国華園)

雑誌やインターネットの記事でチューリップと一緒に咲いているのをみて憧れていた花。日光を欲しがる性質のようで、室内のタネまきと育苗では徒長がすごくて失敗。定植してはみたものの、成長は今ひとつでだめだった。。むずかしい。夏から秋の開花を目指して春先から外でタネをまき、育苗をするとよいのかもしれないけれど、、チューリップとの競演はこの地域では無理か。夏まきで秋に定植しての越冬は無理そうだし。。

こうしてまとめてみると、ずいぶんたくさんチャレンジしたなあと思う。初めてだけにやってみなければ分からないということで、失敗も多くしたけどきれいな花もたくさんみることができた。来年はさらににぎやかな花畑をみられるよう、真冬の今から計画をしているところ。

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