タアサイとチンゲンサイの収穫

タアサイという野菜を初めて知ったのはホームセンターでタアサイの種袋を発見した時だ。それまでタアサイがスーパーで売っているのを見たことはなく、もちろん食べたこともなかった(はず…)。ほうれん草の親戚のような姿形で、初めて見た時は「なんだろうこれ。」という感じだったけど、種袋裏の説明書きをみると寒冷地でも9月中旬までまくことができると記載があり、試してみることにした。

タアサイはどんな野菜か?

タアサイのタネ袋

タアサイは「ターサイ」「タァツァイ」「ターツァイ」とか色々と微妙に違う表記がある。名前の通り中国原産のアブラナ科の植物で、暑さ寒さに強くとても強健で育てやすく、周年栽培が出来るらしい。旬は12〜2月ごろで、日本国内では茨城や静岡で多く栽培されているとのこと。ウィキペディアによると、なんとマイナス8〜10℃まで耐えるらしい!寒さに強いというのは寒冷地での野菜づくりではとても心強い。しかも霜や寒さに当たると甘味が増すという。

茎部分はほうれん草や小松菜に似ていて、葉が厚みをもって広がっているタアサイは、油炒めやスープ類、漬物など幅広く食べることができる。栄養素も豊富で、ビタミンC、鉄分、カルシウム、カロチンを多く含む栄養野菜なのだそうだ。カリウムは果物と比較してもトップクラスで、カルシウムは牛乳に匹敵する量が含まれているらしい。もう良いことづくめで、作るしかないでしょう。

タアサイの栽培

タアサイの双葉(種まきから数日後)

8月末にプランター(スタンダードタイプ長さ60センチ)に種をまいた。土はホームセンターで一番安かった培養土(14リットルで198円)に普通化成肥料を軽く混ぜ込んだもの。4ヶ所におおよその等間隔で5〜6粒ずつ点まきした。

数日で発芽してきたので、時期を見て2〜3回に分けて間引き、苗を1つ(1つのプランターに4つ)にした。間引きは本命の芽を残してそれ以外を抜いてしまうか、ハサミで根本からさくっと切ってしまってもいい。芽が近いものを抜く時には、本命株の根本の土がほぐれてぐらつくので、周りから土寄せをして軽くおさえ、苗をぐらつかないようにする。

その後、株回りに化成肥料をパラパラと追肥した。ちなみにチンゲン菜もこの時に一緒にまいた。間引いた菜葉は味噌汁に入れ、美味しく食べることができた。

タアサイとチンゲンサイ

9月になると急激に秋が近づき、温度がぐっと下がって虫が少なくなった。と思いきや、中旬に3日間ほど夏の暖かさが戻った時に虫たちが活発になり、どうやらチョウの幼虫がついたらしい。チンゲンサイが日に日に食べられ、減っていく様子をみて、ふつふつと怒りが…。葉の裏やプランターの近くをあちこち探してはみたものの、これがなかなか見つからず…数日間もやもやとした気持ちに。

ところがある朝早くに様子を見に行った時、偶然に大きな青虫を発見することができ、無事に捕殺した。「はらぺこあおむし」が自分のところに出ると大変だな。そして、これもタアサイの良さだけど、タアサイはあまり虫に食べられることがない!いずれにせよ、次にチャレンジする時には虫除けネットや不織布をかけた方がいいな。

タアサイの収穫

タアサイ収穫

10月8日、約1ヶ月半で収穫時期を迎えた。最初はなかなか大きくならないなあと思っていたけど、一定のサイズになった以降はグングンと成長し、気がつくとプランターからあふれるほどになった。サイズが少し小さいけど、初めて作ったにしては、それなりに形になったんじゃないのかな。満足、満足。そしてプランター全体に張った根に感動。最初はあんなに小さな双葉だったのにね。

タアサイの裏

茎が中心で束につながっているので、食べる時には食べる分だけ根本からもぎ取ることができる。タアサイは豚肉と一緒にごま油で炒めて食べた!ほうれん草のようなアクっぽさもなく、とても食べやすく美味しかった!もう少し柔らかい印象の野菜だったけど、シャキッと歯応えがそこそこあった。

チンゲンサイ

チンゲンサイはミニを栽培。収穫直前の様子。4株がプランターの中にひしめき合っている。

チンゲンサイの根

チンゲンサイも油炒めと、中華スープで食べた。味噌汁に入れてもおいしかったし、お浸しでもクセがないので、ほうれん草よりすごく食べやすい。タアサイ、チンゲンサイ共に初心者にもとても作りやすく、虫がちょっと着くことに注意すれば、プランターや鉢で作れて、あまり手もかからないのですごくオススメ。4〜10月までタネはいつまいても良いようで、作ろうと思えば年中作れるのもいい。失敗する要素もほとんどないと思う。

2017年も挑戦した

2016年でノウハウを習得したと自信をもてたので、2017年の夏も挑戦した。

8月上旬にビニールポットにタネをまいて苗作りをした。すぐに芽が出て成長も早く、8月20日には定植。虫がたくさんいる時期なので、虫よけネットをかけ、地面はマルチングをした。

9/16 チンゲンサイ

わずか1ヶ月半で収穫を迎えた。去年はプランターで育てたけど、今年は地植え。マルチングをするために畝を初めて作ったけれども難しい!なかなか平らにならず、形が整わず、なんとなく盛り上がった感じでみたいな適当さでやってみた。だけれども、まあまあできたので大満足。

9/16 タアサイ

食べきれないのでご近所や友人におすそわけをした。サイズ的にはもう少し収穫を待っても良さそうだったのだけど、台風が来そうだったので早めに収穫した。カゴいっぱいに20株程度を3カゴ。

暖地や温暖地ではチンゲンサイやタアサイは10月に種をまいて11月に収穫するんだとか。花だけではなく野菜づくりのタイムスケジュールも寒冷地は全然違うなあ。

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