今年は秋から初冬にかけて庭のかたづけや球根植え作業など、毎週末ちょっと慌ただしい日が続いた。気がつくとすでに12月も下旬となり、2019年も終わろうとしている。今年も種まきや庭づくりを振り返ってみる。
タネまきガーデン作業のまとめ【2018】
種まきガーデン作業のまとめ【2017】
目次
パンジー・ビオラ
パンジー F1 ナチュレ エッセンス リブラ(タキイ)
パンジー F1 ナチュレ エッセンス オリオン(タキイ)
パンジー F1 ナチュレ混合(タキイ)
ビオラ プラム&ピーチ(タキイ)
パンジーは普段自分では選ばない色も見たかったので、特定の色品種を選ばずミックスにした。タキイのナチュレシリーズは発芽から育苗までとても順調に行き、やっぱりとても育てやすかった。そして見たことのないようなカラーもたくさん出てきたので面白かった。密植して植えると華やかでお祭りみたいだったけど、ちょっとごちゃついてうるさい印象もあったかなあと思う。
アスター
アスター シリンガ ミックス(タキイ)
牡丹咲アスター ブルーアンドホワイト(国華園)
牡丹咲アスター コーラルローズ(国華園)
今年はアスター初挑戦。タネまきでは、タネが指でつまめるほど大きくてまき易かった。育苗では苗の成長が思ったよりも早く、室内では徒長気味で形が乱れてしまったけど、定植後には短めの支柱を立てると矯正することができた。開花までも特に手がかからず丈夫に育ってくれた。切り花として茎をザクっと切るとそれだけで売り物みたいな形になるので、声をかけてくださったご近所さんに配ることができた。花もちも良いので、お墓参りにも持っていくことが出来た!
百日草(ジニア)
百日草 ジャイアントライム(タキイ)
百日草 アートデコ(タキイ)
百日草 F1 ドリームランド アイボリー(タキイ)
百日草 F1 ドリームランド ローズ(タキイ)
株により個性があり、この株は一重咲きのような花になった。これもとてもかわいかった。真ん中の小さな黄色の小花たちがさらに可愛い。
百日草(ジニア)は背丈が高くなる高性と低くなる矮性の2つの性質のものを育てた。タネまきでは管理がちょっとうまく行かず、昨年の時よりも発芽率が下がってしまったけど、それでも苗自体は十分な数を確保することができた。ジャイアントライムは色がすごくよくて爽やかな黄緑色。こういう色の花はそう多くないので貴重。アートデコもアンティークピンクがなんともいい。
ジニアは一度開花するととても花もちも良いし、高性のものは切り花としてもとても優秀。庭でも一輪ずつ可愛く咲いてくれているけど、もっと上手く配置や咲かせ方などが工夫できないかなと思った。夏から秋にかけて咲き続け株も丈夫だけど、何かこう周りとの調和ではちょっと浮いてしまうような感じがして、そのあたりがガーデナーとしての力量が問われるところかもしれない。
ペチュニア
ペチュニア イーグル ミックス(サカタ)
ペチュニア F1 ラテリーナ ラズベリーアイス(タキイ)
ペチュニア F1 プリズム サンデーミックス(タキイ)
もこもこと育ち大株になった。
ホームセンターや園芸店で売られているペチュニアの流行りは、カリブラコア系の小輪の花が沢山こんもりと咲くものが多いけど、今回選んだ品種はどれも花径が大きなザ・ペチュニアという存在感のあるものばかりだった。特に「プリズム」はペチュニアではあまり見たことないくらいの大きさの花が咲き見ごたえがあった。
ペチュニアはペレット種子は別として、種の大きさがほぼ肉眼では見えず「粉」という雰囲気を醸し出しているけど、発芽から育苗までは意外と易しい。発芽後はあまりにも小さな双葉なので、その周りの土の空間バランスが崩れると台無しになるのではないかとハラハラすることもある。だけど丈夫さがあり、ある程度株が大きくなると苗の形が崩れてもバサバサ切り戻すとキレイに整えることができる。
花弁が雨に弱く、雨が続くと病気が発生しがちなのが難点だけど、それに負けないくらい回復力もある。メーカーのカタログを見ていると新しい品種は雨耐性も高くなってきているらしい。
サルビア
サルビア ファリナセア ビクトリアブルー(タキイ)
サルビア ファリナセア フェアリークイーン(タキイ)
サルビア ファリナセア シラス(タキイ)
フェアリークイーンの方がよりブルーがかっている。
去年植えたサルビア「ファリナセア ストラータ」よりも今回の3種は株がしっかりとしていた(ように思う)品種の違いか育て方による差なのかはよく分からない。。一昨年の時よりも茎がかたく倒伏しにくいので育て易かった。タネまきから育苗も問題なく、むしろ苗が出来過ぎたくらい。
「ビクトリア」と「フェアリー」はどちらもブルーだけど、微妙に色が異なっており、混色するとブルーからパープルブルーの差が鮮やかだった。
サルビアは雪解け後、春になってからタネをまいても定植適期に十分間に合わせることができる。夏に苗を植えても晩秋まで楽しめる。ブルーサルビアはお店にあまり出ていないけど、寒冷地でも育てやすくとてもオススメ。
ヒマワリ
ヒマワリ プロカット ホワイトライト(サカタ)
モネのひまわり(サカタ)
ひまわり ビンセント クリアオレンジ(サカタ)
ひまわり 夕日(国華園)
今年のヒマワリはあまりよいところに植えてあげられず、うまく引き立てることができなかったなあと思う。ヒマワリを植える時にはどうしてもシーズンが進み、ある程度あちこちに球根や苗が植えられている状態の残りの空いたスペースに植えてしまうので、「とりあえず植えました」感が強く出てしまうことが多い。
ホワイトのひまわりは珍しく、ご近所さんからも多く声をかけていただいたけど、花期が短く、咲き出してから3日ほど家を空けて帰宅すると、すでに花は痛んでしまっていた。。植え方や天候も影響したとは思うのだけど。「夕日」はすっごく背が高く育ち、2メートル以上の高さになった。近くからだと見上げないと花が見えない状態。近所の小学生が登校中に「すごい高いっ!!」と感想をもらしていた。一つの株に対し数輪を枝咲で花をつけていた。色は茶褐色のグラデーション。
コスモス
コスモス デイドリーム(国華園)
コスモス シーシェルミックス(国華園)
コスモス レッド ベルサイユ(タキイ)
コスモス ハッピーリング(タキイ)
コスモスはカタログを見るたび色々な品種があってワクワクする。小さい頃にイメージしていたコスモスも良いけれど、またそれと違ったユニークな色や形があって面白い。コスモスは秋の花と言われるけど、真夏から咲き出す品種もある。貝殻のような形やリング模様など個性的で、「これどうなってるの?」とじっくり観察してしまう。品種改良を重ねて作られたのだろうけど、植物が作る色や形の造形の不思議さには驚かされる。
マリーゴールド
マリーゴルド キリマンジャロホワイト(国華園)
マリーゴールド サファリ レッド(サカタ)
マリーゴールドは白と赤品種を混ぜて植えたのだけど、品種特性をよく調べていなかったので咲く時期や草丈が違い、ちぐはぐな印象になってしまった。キリマンジャロホワイトは長雨で痛みが大きく、つぼみの時にカビ苗でずいぶん多くの花がやられてしまった。
その他のみなさん
アリッサム スノークリスタル(タキイ)
アリッサムは庭づくりになくてはならない花の一つ。去年はうまく育てることが出来なかったのだけど、今年はふっくらモコモコ大きく育ってくれた。
金魚草 カラーフェスティバル(タキイ)
金魚草は予想していた以上に華やかで大きく育ち、春から夏の間のチューリップ開花後の庭をとても盛り上げてくれた。
キンセンカ スノープリンセス(タキイ)
キンセンカは一度育ててみたいと思っていた花の一つだった。ちょっと素朴な印象のあるかわいい花を見せてくれた。株によって花やしべの色に個体差がけっこうあった。花はとても可愛いけど、葉や茎にちょっと厚みがあってワサワサと茂るので、花の雰囲気と少しミスマッチな印象も受けた。
フロックス タペストリーミックス(タキイ)
フロックスはカラフルな数えきれない花が丈の低いところにワサワサと咲いた。色の違いによって同じ花でもかなり雰囲気が変わるのですごくおもしろい。フロックスを見ていると、小学生のころに遊んだグラデーションの折り紙で作った朝顔を思い出した。
ロベリア エリナス混合(タキイ)
ロベリアはタネがあまりにも小さくて育苗もイマイチうまく行かなかったのだけど、定植後からはけっこうがっちりと育ってくれた。この青や紫、白の小さなが花は庭の隙間を爽やかに埋めてくれた。夏に切り戻すと秋にはまた花をみることが出来、タネまきから育苗の時の印象よりも丈夫な花だった。
ヘリプトラム ホワイト(国華園)
ヘリクリサム 帝王貝細工(サカタ)
今年はドライフラワーになる新しい品種にいくつか挑戦した。いずれの花にも共通しているのは、ヘリプトラムやヘリクリサムをはじめとして、これらの花はどれもドライフラワーを作りやすく、扱いやすく、育てやすいのだけど、草姿が雑草的で庭の中に植えた時には見た目がちょっと今ひとつなところ。ヘリクリサムは見事な花が収穫できるけど、本体の株の見た目はわっさわっさで草丈も1メートルを超えてしまう。ドライフラワーを収穫するために、庭の一角を雑草畑のようにしているようで覚悟がいる。
クリサンセマム ムルチコーレ イエロー(タキイ)
ストック クリスマス混合(タキイ)
ストックは室内育苗時、背丈が伸びた時にグニャリと曲がってしまって格好悪い形になってしまった。定植した後にも形を修正することはできず、育苗時がとても大事な花だということが分かった。ただどうしても室内で育てると徒長気味になってしまうので、支柱か針金を使って育苗初期から矯正した方がいいかもしれない。
定植後には茎は固くなり木質化していくのだけど、最初の曲がったままの形をとどめているので、なんとも言えない感じの姿になったものも多くあった。ストックは香りがよくデルフィニウムの小型版のような花姿で好きなだけに、今年はちょっと勿体なかったなあと思う。今後も挑戦するかどうかは悩むところ。
金蓮花 レディーバード(タキイ)
千日紅 フェアリーミックス(タキイ)
千日紅はたくさん収穫することができて、ご近所さんや友達にも分けるほどだった。今もドライフラワーとして室内に飾って楽しんでいる。
エキナセア 桃(国華園)
発芽から育苗段階で枯れてしまった。
ラベンダー パープルリボン(国華園)
ラベンダーは庭のあちらこちらに植えている。株分けをすることができたものや新しく買ってきて植えたもの、タネまきで作ったものがある。パープルリボンも3株ほどできたので定植した。植えた年には花が咲かないので、来年無事に越冬をしてほしい。
瑠璃玉あざみ(国華園)
発芽から育苗段階で枯れてしまった。
なでしこ ケンジントンミックス(タキイ)
庭づくり最初の年に植えて宿根草化していた「美女なでしこ」は夏に全て抜いてしまった。ちょっとかわいそうだったけど、レイアウトなどを考えて思い切ってみた。ケンジントンミックスは苗はできたものの、植えた場所が日陰で、初年度から花は咲いたもののイマイチな様子だった。
ニチニチソウ メディタレニアンXP ミックス(サカタ)
去年のリベンジ(去年は発芽後に全滅している)で今年はなんとか発芽して、育苗過程まで進んだけれど、出来たのはわずか3株だけ。しかもなんともずっと弱々しくて。うーむ。
クラスペディア グロボーサ ゴールドスティック(タキイ)
育苗時に全滅。
ラグラス オバタス(国華園)