キツネが庭を荒らしている

春になってこれからガーデニングシーズンが本格化するところで、キツネに悩まされている。この町内を数匹、おそらく見たところでは3匹の野生のキタキツネがうろついている。毎日のように庭のどこかに穴を掘ったり、糞をしたり、餌を散らかしたりしている。ご近所さんでも同様の被害が出ているようだ。

土を荒らした後

近所にキツネに餌付けをしている家があり、そこでもらってきたパンや卵などを運んできては我が家の庭で食べ散らかしている。穴を掘って隠していることもあるので、土に何か違和感があると掘ってみるとゆで卵が発掘されるということも3回起きている。この間はダリアを植えようと土を耕した時にソーセージパンが複数個出てきて焦った。

何年も前から餌付けをしているところがあり、キツネだけではなく野良猫やカラスにも餌をやって集まるので、繁殖してキツネと猫のたまり場になっている。子猫がウロウロしている姿もよくみる。

食べ散らかしたパンの残骸

キツネの足跡が土の上についていたり、土や砂を草花の上にどっさりとかけていったりもするので、毎日これらを直すのが日課になっている。朝から庭の荒れた姿をみると、悲しみと怒りの感情でいっぱいになる。ご近所さんでも野菜の種をまいたところや野菜の苗を植えたところが荒らされ、3回目のやり直しをしているとすごく怒っていた。。

パンの残骸と植えた金魚草が倒されているところ。

キタキツネはエキノコックスを媒介することもあり、畑や庭が荒らされるだけではなく、そこから感染症になるなどの被害が生じる可能性もある。ただ本当に悪いのはキツネではなく、当たり前だけれども野生の動物に餌をあげている自分勝手な人間の行為である。野生動物が本来は住める環境ではないはずの街中に昼夜問わず出没し歩き回ることで、自ら餌を取る能力が奪われ、結果的に野生で生きることが出来なくなってしまっている。

ユリの芽の付近にパンくずが落ちており、さらに芽の近くを掘られている。

そして餌をもらえなくなると、動物の中には凶暴化するものもあり、慣れていたと勝手に思っていた人に文字通り牙を向ける場合もあるという。対策のため町内で役所に連絡を取り、いくつかのお宅で捕獲用のワナをしかけている。

キツネのワナ

そして、ワナをしかけた数日後。

この心霊写真みたいな写真は夜の10時過ぎに撮ったキツネ捕獲用のワナ。外で一服つけようと出たところ、ガシャガシャ!!!ジャンジャン!!!ワンワン、ワンワン(これは近所の犬!)とすごい音が聞こえ、音のする方向へ走って見に行くとキツネが捕まっていた。捕まって気の毒だけど、本来の住処である山に帰ってくれ。

まだあと数匹は近所にいて、朝夕とうろついている姿を見る。餌も変わらずに落ちているので、餌付け行為も依然として続いている。

早く野生動物たちが本来の自然な姿で暮らせるようになることを祈る。

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