バラもそろそろ終わりユリの開花

先週までの雨続きの天気から、今週は晴れて暖かい日がようやく来ている。と思いきや、週末の今日はまたも雨が降っており、週末ガーデナーは庭仕事ができない。晴れていたとは言え、低温多湿の環境が続いているので灰色カビ病の猛威は衰え知らずで、もうあちらこちらですごいことになっている。

少し早く帰宅できた数日前の夕方に少し庭に出て作業したけど、バケツ3杯分以上のカビた葉っぱやつぼみなどを取った。それでも雨が降るとたちまちまた、感染が広がり、ユリは今まであまり病気が出ていなかった株にも見られ始めている。去年の秋に購入して植えた黄色のスカシユリもひどく葉枯れが起きており、葉を大量に取り去ってしまったので、つぼみはついているものの、咲くのかどうかすら怪しい。

せっかく咲いたユリの花も雨が長くかかると残念な感じになるので、咲いた瞬間を見逃さずに楽しまなくてはと思う。球根の肥培は難しくなるけど、切り花として家の中で楽しむのもいい。

このすかしユリの「パーティダイヤモンド」は毎年球根が増えてあちこちで咲き始めた。

小清水町「ゆりの郷こしみず LILY PARK（リリー・パーク）」

通常の背丈が高くなるデルフィニウムもきれいだけど、この矮性のデルフィニウムも違った雰囲気でかわいい。支柱を立てなくていいので管理も楽。

タネまきからのキャンディタフト（イベリス）が開花した。宿根草の隙間に植えたもので、ほかの草花にまぎれてしばらく存在感がなかったけど、花が少なくなったところで開花となり、爽やかな花姿と雰囲気。

小さな花が集まって咲いている。

開花が早いエキナセアのいくつかも、花をあげてきた。寒い日もあるけど、エキナセアやユリが咲くと夏らしさを感じる。

バラも終盤に差し掛かっている。今年はバラの勢いがすさまじく、思いのほか枝が勢いよく伸びて庭が鬱蒼とジャングル化してきているので、花が大体終わったら強めに剪定しようと考えている。秋のもう少し気候が良い頃にもう一回盛大に咲いて欲しい。

このバラは去年も今年もつぼみを多くつけてくれているけど、いまいちキレイに咲かせてあげることができない。カタログには純白のとても美しい花が載っていて、そんな花をみたいのだけど。。

この前までジュディ・デンチの花数はあまり多くないと思っていたけど、ほかのバラよりも花の咲く時期が長く、次々につぼみをつけては咲かせている。アプリコットオレンジのグラーデーションも花の形も美しく、なにより優しくふくよかな香りが素晴らしい。どのバラもそれぞれに香りが異なるけど、特にこの花の香りを嗅ぐと、おだやかな気持ちになるほど。

灰色かび病で花がだいぶ傷んでいるものの、ノヴァーリスが開花最盛期。我が家のバラの中では最も遅い開花。今年は株の大きさも花数も過去最高となり、迫力がある。枝垂れて咲く様子はシックで大人な雰囲気で香りもさわやか系。

この花は色も形もすばらしいけど、香りもすごい。

最近、ポール・スミザーさんというガーデナーが書いた本を読んでいる。その中に以下のような記述があった。

私がもし、こんな環境では無理だ、と否定的に考えてしまったら、すべてはそれで終わってしまう。庭づくりをしている人は自分の環境がいちばん恵まれていない、と思っているフシがある。暑すぎる、雨が多すぎる、日が当たらない、乾燥する、狭い、広すぎる、土が悪い、などなど。うまくいかない理由を挙げて、他の環境だったらもっとよい庭ができるのに、という話をよく聞く。

ある施主さんは自分のところは暗くて、ジメジメして、蚊が多くてダメだダメだと言っていた。でも発想を転換することによって、美しい緑に囲まれた、ゆっくりとお茶を楽しみながら心身ともにくつろげるステキなガーデンが生まれたんだ。水はけと風通しをよくすることで、犬のクロちゃんにも気持ちよい遊び場ができたんだよ。

だから、「まず思い込みを捨てて」とあなたに伝えたい。考え方次第でデメリットはメリットに変わる。マイナスをプラスに変えるのは自分次第だ。

ポール・スミザー「これからの庭」

この文章が自分に言われたような気もして（多分ガーデニングを趣味にしている人はみんな思うのかな）、なるほどーと思いながら色々と考えて読んでいる。犬のクロちゃんと聞いて、安田大サーカス「クロちゃん」を思い出したのは自分だけ？