シャクヤクとジャーマンアイリス

旭川の小旅行から帰ってくると我が家のシャクヤクも盛大に咲いていた。毎年つくづく思うけど、シャクヤクって本当にきれい。1年のうち開花してくれるのはわずか1週間限定の花だけど、それでも価値のある花だと思う。

今年のシャクヤクはつぼみ、花数が今までで一番多く、側蕾も摘み取ってしまったので、大輪の花を多く見ることが出来た。シャクヤクに限らず、今年はバラの成長もすさまじく株の大きさ、つぼみの数も過去最高。

芍薬「ビックベン」

このシャクヤク「ビックベン」は庭づくりを始めた最初の頃に植えたもので、「香りの良い花の芍薬」という名札がつけられていた。これまであまり香りを感じたことがなく、香りがあるなんて本当かなあと思っていたけど、今年は初めてはっきりと爽やかな甘い香りを感じることが出来た。株も成長し大きくなってきたので、この品種が持つ本領を発揮できたのだと思う。

シャクヤクの開花!

ドクターアレクサンダーフレミング

ビックベン以上に強い香りを放っていたのは、こちらの「ドクターアレキサンダーフレミング」。庭に出て「ん!?」と思うほどに甘い香りを漂わせていて、近くで草むしりをなどをしているとこの香りで幸せな気持ちになるほど。

また花が素晴らしくて、リアル「おはながみ」の花という感じ。薄い和紙みたいな紙を8~10枚ほど重ねてジャバラ折りにして中心部を留め、その後に左右の紙を順に開くとできるあれです。

なんでこんなにきれいな花なんだろうと思うほど、きれい。

朝、出勤する前に見て、夕方帰宅後に見て、日が暮れる直前に見て、と何度も見に行きたくなるほど。

朝の表情と夕方とでまた微妙に違う色合いに感じる。夕暮れ前に見るのが幻想的な雰囲気をまとっていてザワザワする。

ドクターアレキサンダーフレミング

シャーリーテンプル

シャーリーテンプルは他のシャクヤクよりも少し開花がゆっくりめ。花によって微妙に差があるものの、うっすらとピンクが入るものが多く、それにより花を立体的に見せてくれる。

このシャクヤクの名前の由来はアメリカの女優であり外交官のシャーリー・テンプル(1928-2014)に由来しているのだとか。シャーリー・テンプルは史上最年少でアカデミー賞を受賞した子役女優として名を馳せ、40代以降には外交官として活躍したようだ。

名称不明のシャクヤク

株が大きくなり、たくさんの花をつけてくれた一重咲きのシャクヤク。もともとは牡丹の台木として使われていたシャクヤクだったけど、上の牡丹が枯れてしまい、シャクヤク部分の根が生き残ったもの。八重の豪華なシャクヤクもいいけど、こんな風に一重咲きのシャクヤクもとてもかわいくて、我が庭のお気に入りの1つになった。

この時期の庭での存在感が大きく、庭のメインの花として賑やかに咲いている。

こんな賑やかで素晴らしい花を咲かせてくれていたシャクヤクたちも、今週の強めの雨により花が傷んだり、茎が折れてしまったりで、あっという間に終わってしまった。

シャーリーテンプルは開花が遅かったので、タイミングよく雨に当たらず今がちょうど最盛期。ビックベンとドクターは終了した。株や花が倒伏しないようにアーチで株を囲むように支えていたけれど、水を含んだ花が重すぎて茎が倒れるか、途中でボキリと折れてしまった。

茎が倒れただけなら支柱で支えたり、切り花として楽しむこともできるけど、花のすぐ下の方で茎が折れてしまうと再起不能。ただ切り落としてしまうのも痛ましく、そのままにしている。雨後のちょっと暑い日が続いて、花びらもバサバサと落ちてきている。花びらも厚みがあって質感にも高級感があるので、何かに使えないかなあと思いながら拾い集めていた。ドライフラワーにもなりそう。

ジャーマンアイリス「コンジュレーション」

今年初めて植えたジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)が開花した。正直これまでジャーマンアイリスの魅力がよくわからなかったけど、植えてみて咲いた花を間近でみると一気にファンになってしまった。この形がなんとも言えなくて、中心部からキツネの尾のようなふさふさとしたひげが出ていて、これがまたかわいらしい。

花の咲き方も一つの茎に一つの花だと思っていたけど、一つの茎から次々に花が同時に咲いている。花の寿命はそんなに長くないけど、次々に花をあげている。こうしてまた新しい花の魅力に気づいてしまうと、色々な品種を集めたくなってしまう。。ジャーマンアイリスは品種や色も豊富で愛好家やコレクターも多いようなので、奥が深そうだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です