バラの季節【2022】

先週末から今週に入り我が家のバラが続々と開花してきた。品種によって開花終盤のものや、まだまだ蕾が固くてこれからというものもあるけど、メインどころは今が最盛期というところ。

昨日、札幌に住む叔母に話を聞くと、今年の夏は札幌も例年よりも早くから暑いということで、全体的に花が咲いて散るのも早く、バラは2週間前に見頃は終わったらしい。

芍薬や牡丹に至っては、ようやく膨らんだつぼみが開花したのも束の間、1日、2日で散ってしまったのだとか。あまりにも早くて残念だっだらしい。こちらの方は暑さ寒さに波があり、今週は20度前後の温度で涼しい日が続いている。同じ北海道でもずいぶん気候が違うものだ。

西側ボーダー花壇

庭全体の花が一番良い時期を迎えているのだけど、同時に毎年恒例の灰色カビ病も広がりつつある。バラのつぼみや花にも斑点やカビが発生しているものがあり、アストリット・グレーフィン・フォン・ハルデンベルクは今年こそキレイな花をと期待していたのに、今日の夕方に花をみると灰色カビが発生していた。

バラの2大病気と言われる黒星病やうどんこ病の発生率は少ないのに、灰色カビ病は毎年、この時期以降になると出てきている。地域特有の気候が関係していて、霧雨と霧の中間のような現象、地元の人が「じり」と呼ぶ現象の影響が大きいと思う。

この「じり」は雨が降っているような降っていないような、外に少しの間いるだけで服が湿っていたり、濡れるほどの感じで、太陽もあまり出ず、小寒いので、まさにカビ類にとっては絶好の環境なんだと思われる。植物だけではなく人間の気分的にも、落ち込むほどではないけれど、なんだかイマイチな軽い軽い抑うつを誘発するような天気だ。

殺菌剤のローテーションも今年からは灰色カビ病を重視した薬剤を選んでみたりしている。今日も帰宅後、日が暮れる前にさっと殺菌・殺虫剤を散布した。効果があればいいのだけど、一度病気が発生するとなかなか…厳しい。

それでも、バラたちはとても美しく咲いてくれているので、庭に出るたびにうっとりとした気持ちになる。日にもよるけど、それぞれのバラの香りがすばらしくて品種による個性もあるので、フルーツ香やダマスク香など何度も中毒的に嗅いでしまっている。

オリビア・ローズ・オースチン

ピース

朝になるとこんな風に植物たちには細かな水滴がついている。その後にカラりと晴れてくれるといいけど、曇り空でぼんやりとした天気も多いので、そうすると色々な病気が発生。

ヴァネッサ・ベルとピースとを比べると花の大きさが全然違う。

レディ・エマ・ハミルトン

このオレンジというか何とも良い色合いを出せるのは、この品種以外にはそう多くないかもしれない。

イモージェン

ユーステイシア・ヴァイ

ユーステイシア・ヴァイの美しさはちょっとやばい領域に入っている。

ヨハネ・パウロ2世

デイム・ジュディ・デンチ

デイム・ジュディ・デンチは花数は多くないけど、花の美しさがすごい。

グラハム・トーマス

ジ・エンシェント・マリナー

ヴァネッサ・ベル

ヴァネッサ・ベルは病気への耐性も強く、花数もめちゃくちゃ多い。

ブルームーン

ブルームーンから漂う香りは何とも言えない爽やかさがある。

イングリッド・バーグマン

イングリッド・バーグマンは写真で撮ると真紅の花の色がどうしてもきれいに出せない。写真で見るのと、実物の色が全然違う。うーむ、なんでなんだろう。このバラもピースと同じくハイブリッド・ティーで花サイズがすごく大きく、それでいて花もちも香りも抜群。まっすぐに枝に花をつけるので、切り花にも適している。

室内で撮ったこの写真の色の方が実物に近いかな。

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