はじめてのチューリップ球根植えから開花まで

球根の到着から植え付け

2016年10月中旬、人生で初めてチューリップの球根を植えた。球根はネットで見つけた「国華園」という会社から購入した。国華園、北海道に住む自分としては全く馴染みがなく、聞いたこともないお店だけど、大阪に本社がある大きな園芸店らしい。オンラインショップも充実していて「国内最大級の園芸センターを持つ国華園の通販サイト」と紹介されている。

球根を注文したのは9月頃だったのだけど、海外からの輸入・輸送トラブルがあったらしく、到着まで1ヶ月以上待たされた。3週間くらいたった頃、不安に思い一度問い合わせた時には、関西弁を話す元気なお姉さんが丁寧に事情を説明し、対応してくださった。無事に届いた時には一安心。

チューリップの球根

チューリップはホワイトとパープルをそれぞれ100個ずつ購入。我ながら初めて植えるのにずいぶん思い切ったなあと。頭の中は春に2色のチューリップがブワーッと咲いているのをイメージしていたので、初めてだけどこれくらいは欲しいと思った!しかも国華園は球根がとても安く、近くのホームセンターの半額以下。これはまとめ買いするしかない。

ブローディアとアネモネの球根

ほか、この地域で育つかどうか未知数だけど、カタログのキレイさだけを参考に購入したのが、ブローディアを20個とアネモネ(レッド・ホワイト・ブルー・桃色)が各10個ずつ。それにムスカリ(ムスカリ アズレウム)を60個に、おまけで入れてくれたクロッカスが10個。すべて初めてだけど、園芸は失敗から学ぶ!ということで挑戦。チューリップの植え方について調べてみると、サカタのタネの「球根栽培マニュアル」にはこんな記述があって面白かった。

地植えの場合、30球くらいをまとめて植えるときは、1球1球穴を掘って植えなくても、土をやわらかくしておけば、「つっこみ」といって球根の上部を持って土中に押し込むようにして短時間にたくさんの球根を植えることができます。

サカタのタネ「栽培の基礎とコツ 球根栽培マニュアル」

球根植えのテクニックには「つっこみ」という技法があるのかあ、、ってそのままじゃん、と思った。思ったけど、大量に球根があるので、もちろんつっこみでやらせてもらいました。

大量の球根を土の上に並べていたから、ご近所さんから何度も声をかけられた。「来年の春、うちの窓から咲くところが見えるかな、楽しみだわ〜」というおばあちゃん。「あまり深植えしない方がいいよ」と言うおじいちゃん。「深植えしないと凍れて(しばれて:北海道弁で凍るの意味)、持ち上がるよ」と言うおばさん。うーむ、なかなか正解が分からない感じだったけど、とりあえず、植え幅や深さはマニュアル通りにしてみた。

その後、北海道は長い冬に突入。本格的な雪が降る前、遊びに来た友人が駐車をする際、誤って踏みつける(タイヤで!)という事件が発生したものの、球根たちはみな、雪の下になりました。

球根の発芽から成長

ムスカリ(アズレウム)
発芽したチューリップ
クロッカス

4月2日、まだまだ雪が残る庭に芽が出ているのを発見。雪がとけ土が見えてきたので「出てるかな〜」と1週間前くらいから注意して見ていた。芽を見つけ、無事に出てくれた安心と「春だなあ」と季節の移り変わりを感じた。

年度が変わってもたいした実感が湧かなかったけど、これを見て新しい年度の始まりを実感した。ムスカリはすでに芽の真ん中から花芽のようなものが出てきている。朝晩は気温が氷点下になるので心配。チューリップの芽はホッキ貝にそっくりだ!

チューリップ

1週間後の4月9日のチューリップ。少しずつ芽から葉っぱのようになってきている。

アネモネ

1週間ほど遅れてアネモネたちも無事に発芽してきた!

ブローディア

アネモネとブローディアは冬の間に色々と調べてみて、越冬は厳しいかな…と思っていただけに、うれしかった。

クロッカス
ムスカリ

4月16日ムスカリ。花が地面からそのまま上がってきているような形。7割方完成されたかのような花をつけた茎が伸びてきている。犬の散歩をしている方が立ち止まってみていた。ムスカリ・アズレウムという品種でとてもさわやかな色合いだ。

この日、メルカリで買ったムスカリのパープルが届いた。70個で1,000円(送料込み!安い!)でゲット。仕事から帰宅後届いていて、球根をみると咲き終わって掘り上げたばかりの様子。根っこがついていて、球根の上には茎を切ったあとがあった。週末まで待てないと思い、暗闇の中、街灯と月明かりを頼りに植えてみた。幸い歩いている人は通らなかったけど、もし目撃されたら暗闇で土いじりをしている人、これは完全に危ない光景だと思う。

チューリップ

株によって個人差はあるものの、日に日に葉が成長してきている。

開花

球根植え場所の全体像

4月30日。こんな感じで球根は植えていた。発芽したことで全体像がわかるようになってきた。背の高いチューリップを背景にムスカリを手前に植えた。その前の方にはパンジーやアリッサム。

クロッカス

4月30日のクロッカス。花は咲くのが早く一番乗りだけど、その寿命も短く、1週間持たないんだね。小さいけど鮮やかな紫色がまぶしい。

ムスカリ

4月30日のムスカリ。花が下の方から咲いてきた!紫と青、水色のグラデーションがなんとも言えない。

チューリップ

5月7日のチューリップ。株を成長させつぼみを持ったチューリップたち。うっすらと中心にグリーンが透けてみえるホワイトの開花直前チューリップを見つけた。

ムスカリ(アズレウム)

5月7日のムスカリ。花が咲き揃ってきた。ムスカリについて調べてみると、この「アズレウム」という品種は花がベル型とのこと。たしかに小さい時から見ていたブドウの房のような濃青色の花(アルメニアカム)とは花の形が違っている。成長パターンも違っていて、アズレウムは発芽からいきなり花の原型のようなものが上がるのが特徴みたいだ。開花時期も早い。あとは葉がチューリップのように短く、立ち上がる特徴もある。アルメニアカムの葉は長く柔らかいとのこと。

チューリップとムスカリのコラボレーション

5月14日にチューリップ開花。去年の秋に初めて球根を植え、何もしていないけど、無事、きれいに花が咲いた!ホワイトとパープルの球根をまぜまぜして植えたけど、この通りきれいにホワイトのみが開花した。これまた同じチューリップでも品種が違ったみたいだ…。パープルのつぼみも大きくなってきているから来週には開花しそうだけど、2色が混ざって咲く様子も楽しみだ。ムスカリは少しずつ花が終わりかけ茶色いものが出てきている。白とブルーがキレイだ。

球根たち全景
チューリップ2色の競演

5月20日、パープルとホワイトチューリップの共演。球根を植えた時のイメージ、想像よりも華やかで感動している。ホワイトは2週間前から咲き始めていたので、終わりかけているけど、パープルの開花に間に合って良かった。色の違いだけではなく、そもそも品種が違うようで、ホワイトは背丈が低く大きめの花、パープルはすらりと長い茎で小ぶりの花。手前のムスカリは終わりかけていて、茶色くなっている。その代わりにパンジーとアリッサムが成長し、見応えが出てきている。

アネモネのホワイトが開花

6月6日には、ホワイトが終わり、パープルのみに。これはこれでいいかも。

6.20にはアネモネの赤とパープルが開花した。
7.16 ブローディア

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