去年の年末から今年の冬にかけては例年よりも雪が少なかった。バラはある程度、雪の中に株が丸ごと埋まっていると、雪の保温効果で凍害が穏やかになる傾向があるのだけど、道東のこの地域は札幌など道央地域よりも雪が少なく、寒さがより厳しいため凍害の被害が出やすいと言われている。
雪の少なさに加えて、さらに昨年末には庭のレイアウトを少し変えてみようと、葉を落とした後(葉摘みをした後)にバラの移植を行った。そのためか今年の冬を越したバラたちは凍害がすさまじいことになっている。
去年充実していた枝もほとんどが枯れ枝になってしまった。場所を移動するために移植をしたヨハネ・パウロ2世は写真の通り、枝が茶褐色になってしまって株下まで枯れてしまっている。
去年のバラの植え替え作業は大仕事になった。根がすごく広範囲まで張っていたので、株の周りをスコップでくり抜くように掘り、深いところはザックリと根を切らざるを得なかった。冬になる前にかなり根を痛めてしまったので越冬耐性にも大きく影響したと思う。
一番強い性質を持っていたアスピリン・ローズですら植え替えの影響により、残った枝はわずか2本。大きく広がっていた枝はほとんどが枯れてしまった。悲しすぎる。
枝が赤くなっているものは凍害とは言い切れず、暖かくなると元に戻るものもあるけど、この「パパ・メイアン」の写真のように枝にしわが出来ているものや芽が黒くなっているものは枯れている。
夏前までにシュートが出ていて、ある程度完成?成熟?していた枝の生存率は比較的高いように思われたけど、夏以降、秋に出たシュートの新枝はほとんどが枯れてしまっていた。こうしたことを考えると、寒冷地でバラの枝を充実させるためには、春から夏までの短期決戦でシュート(新枝出現)をねらうための施肥を行い、8月中には肥料を止めて冬に備えるといいのかもしれない。
凍害がひどく、くじけそうになりながらも新しいバラを買った。デイヴィッド・オースティンの鉢に入っているけど、イングリッシュローズではありません。ホームセンターで700円くらいで買ったイングリッド・バーグマンの新苗株。新苗はちょっと難しいので控えていたけど、たまたま近所のホームセンターでバラコーナーを見ていたところ、憧れの品種だったこれを見つけてしまった。新苗なのですぐに地植えはせず、しばらくは鉢植えで育て、もう少し株が充実したところで定植したいと思っている。
もう一つ、大野農園さんの鉢に植え替えたのがこちら。このバラも以前からカタログを見ていて欲しいと思っていたものの一つ。新苗株を購入し、この鉢に植え替えたのだけど、しばらくして風の強い日に、、なんと根本から折れてしまった。接木部分から折れてしまっていて、朝出勤前に発見したので衝撃を受けた。すぐに手当ができず、暗い気持ちで仕事に行くことになってしまった。
帰りに接木テープを買おうとホームセンターや園芸店を梯子したのだけど売っていなかったので、しょうがなく紐できつく縛って固定をした。しかし、日に日に株は弱って行き、枯れてしまった。本当に残念でならない。
北海道のバラ農家 大野農園さん
今年は大野農園さんまでバラを買いに行こうと思っていたけど、なかなか思うように外出が出来なくなってしまったのでオンラインショップで購入した。とても生き生きとしたバラが丁寧な梱包で届いたので、週末に定植をした。今年は花をみることができるかな。楽しみ。