東京に出張だった。3月の末、こちらはまだ冬のコートを着ていたというのに、東京は薄い上着どころかコートも必要ないほどで、着ているものの物理的な重さも気持ち的にも軽くなった。夏に行くと、暑いところからすごい暑いところへの移動なので、それほど気候の違いを感じることはなかったけど、春はより変化を感じやすいかもしれない。
上野周辺には美術館や博物館が多いので、いつも上野駅周辺に宿を取ることが多い。駅からどの方角に進むかで街の雰囲気が変わるのも面白い。公園だけではなく、住宅街も散歩をしてみたけど、花が多くてびっくり。北海道は雪がとけ始め土が見えてきているとは言え、まだモノクロの世界。なのでいきなりのカラフルな世界で目が覚めるようだった。
散歩する中でみかけた人様のお家の鉢植えを撮った。
ビオラがもっさりと咲いていて、赤色がすごくかわいかった。バランスよく丸く咲いており、よく手入れされているのがわかる。シャコバサボテンも我が家と違い形がとてもよく元気いっぱい。屋外でビオラの隣にシャコバサボテン(開花直前)というこの光景は北海道で見たことがない。
ミニシクラメンが小さなコニファーみたいなものと葉物と寄せ植えになっていた。斬新!
葉の形を見て、おそらくゼラニウムとおぼしき葉が手前に茂っていて、その後ろにひっそりと豪華なランが咲いていた。こう言ってはなんだけど、バケツやゴミ箱などなどと一緒のとても雑然とした一角の中に置いてあった鉢植え。最初に見た時は葉だけをみたので雑草と思ったけど、よくみると美しいランだった。
色とりどりの賑やかな春の花たち。
駅の寄せ植えも植え方に工夫やおもしろみがある。花に興味がなかった時には寄せ植えや花壇をじっくりとみることなんてなかったけど、色々とよく見てみると発見がある。
咲いてからしばらく経つ様子で少し汚れているけれど、クリスマスローズの大株を発見した。最初は大きくてボワッとした見た目で気がつかず、何か違う植物かと思った。何年くらいでこれほどの株になるのだろう。
友人と待ち合わせをして原宿の某カフェで昼ごはんを食べた。花と同じ色とりどりの料理ではあったが、なんとも言えない気持ちであった。食欲があまり湧かなかったが、食べてみると美味しかった。