芝ざくら 滝上公園

湧別町のチューリップを見て、滝上町のシバザクラを見に花の公園をハシゴした。湧別町の「かみゆうべつチューリップ公園」から「芝ざくら滝上公園」までは車で約1時間。

オホーツク地方の滝上町、紋別市、湧別町、遠軽町、遠軽町丸瀬布、遠軽町白滝の6つの地区にはそれぞれ花の名所があり、それらをつなぎ「花回遊」フラワーロードとして紹介をしている。それぞれの地区をつなぐ国道をぐるりと一周すると190キロ、3時間半程度でまわることができるらしい。

芝ざくらは大空町に続いて今シーズン2度目だけど、また違った景色を見ることが出来てとても素晴らしかった。観光ツアーでは湧別町のチューリップ公園とここ滝上町のシバザクラ公園は季節的にも同じ時期に見頃を迎えるので、よくセットで組まれることがあるらしい。

ここもたくさんの観光客が来園しており、本来の公園駐車場には車が入り切らないので、少し離れたところに特設駐車場ができていた。駐車場に車を止めると、ここでも体温計測があり、その後に入場券を購入。入園料は大人500円。

駐車場から公園までは少し距離があるので、公園と駐車場を結ぶバスに乗って移動した。町営バスのような路線バスタイプで、こうしたバスに乗るのがこれまた久々のことで、乗っているのは5分にも満たないのであっという間だけど、ちょっと嬉しかった。公園の坂道を進むとシバザクラのピンクが一面に広がり、バスの中からテンションが上がった。バスから降りると甘酸っぱいような花の香りが感じられ、幸せな気分になった。

大空町の「ひがしもこと芝桜公園」は山の斜面部分だけではなく、平地部分の植栽も広々としていた印象だったけど、こちらは斜面の植栽がメイン。開花はほぼピークというところで、ちょうどよいタイミングで来ることができた。びっしりと隙間なく咲いているので、品種の違いによる色のグラデーションがとても美しく見えた。まさに花のじゅうたん。

定植したばかりのコーナーを間近で見ることができた。おどろいたのはこの土壌環境。大きな石ころがゴロゴロとしていて、土質も一見するとやせているように見えた。ここだけではなく、満開に咲いているところのシバザクラも、少し花を寄せて土をみるとやはり同じような状況であることが分かった。土質からもシバザクラの環境適応の高さと強靭さを知ることができたような気がした。

この写真にもあるように、よくよく見てみるとシバザクラの間からピョコンと雑草が生えているのがわかる。生えているのはほとんどがスギナだと思われ、スギナは酸性で痩せた土壌を好んで生えてくる習性があるので、公園内すべてではないにせよ、土壌環境の厳しさを推測することができる。我が家の庭も開拓当初はスギナがバンバン生えてきていたけど、石灰で酸度調整をしたり堆肥を混ぜ込んで行くうちに、自然と見なくなっていった。シバザクラの美しさの背景にはこの花の強さがあるのだなあと考えてしまった。

案内所にこんな張り紙があった。少し探してみたけど、ほとんどが5枚の花びら。そして花びらの数を数えていく中で今更ながらに改めて気付いたのは、シバザクラの花びらがハートマークだったということ。4枚や7枚の花びらを見つけて案内所で見せたらどんないいことがあるのだろう…?

シバザクラの中に咲くチューリップも。

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