今年もあと5日で終わる。クリスマスもスーッと過ぎ去り、仕事も気持ちも年末感が全然ないけど、2018年ももう終わる。子どものころは天皇誕生日から大晦日、正月明けまでの1、2週間がものすごくワクワクした気持ちで過ごしていた記憶がある。テレビも1年の振り返りやお笑いのスペシャル番組、昔の映画の再放送なんかがやっていて父親と一緒に深夜まで見ていたりして楽しかった。
植物を育てるようになり季節感や天気は気にかけるようになったけど、こういう年越しとか行事とかのエキサイトしていた感覚が少しずつ薄らいできている。毎日を淡々とこなしながらも気持ちや生活に少しずつの変化をつけることを意識し日々を楽しんで行こうとは思う。
今年も2018年のタネまきやガーデニング作業を振り返ってみる。まいたタネは全部で54品種。我ながらすごい数でびっくりした。興味のない人からするとちょっと異常な数だ。自分でも気がつくと数が増えていたという状態。タキイやサカタに直接頼んだものが多いけど、ホームセンターやスーパーで衝動買いしたものもある。ちゃんと計算していないけど、タネだけでもけっこうな金額を使ってしまったと思う。
種まきガーデン作業のまとめ【2017】
目次
ひまわり
ひまわり サンゴールド(サカタのタネ)
去年、八重咲きのひまわりを植えなんとも言えないモフモフ感がたまらなかったので、別品種にはなるけど今年も育てた。今年もうまく育ってくれた。ひまわりは植えたところの土壌によって成長力に大きな差が出やすい。水はけが比較的よいところの軽めの土質に植えると根張りよく大きくなる傾向にある。特にバラの近くに植えたものはバラの肥料を吸収しているためか、2メートルを軽く越えるサイズに巨大化したものも出た。
ゴッホが選んだひまわり F1サンリッチ ソレイユミュージアム(タキイ種苗)
複数品種のミックスになっている。ホームセンターでタネ袋のデザインに惚れて購入した。今年のカタログを見てみると、このほか「モネ〜」とか「ヴィンセントの〜」という企画商品もあっておもしろい。来年はモネがいいな。
ひまわり 大雪山(タキイ種苗)
北海道に住む者ならば、この名前を冠した花は育てなきゃならん。と勝手に思って選んだ。葉が白っぽく銀葉で涼しげな印象があった。英名も「シルバーリーフ・サンフラワー」で、和名も「シロタエヒマワリ」とのこと。枝咲きで中輪の花を順番に咲かせていたけど、育て方か植えた場所が合わなかったか、はたまた品種特性なのか、花つきがそうでもなくて惜しかった。もう少し上手に咲かせてあげたかったなあ。
矮性ひまわり F1スマイルラッシュ(タキイ種苗)
矮性のミニひまわり。株が小さくて育苗もすごく楽なのだけど、小さなコガネムシのような虫の食害がひどい。ほかの花にはついていないのに、これだけを狙って食べに来ていて、後半には葉や花が食べ尽くされてしまった。職場にもいくつか持って行きプランター植えにしてもらったのだけど、同様に虫がついたのか防虫対策としてキラキラ光るテープが結わい付けられていた。
いずれのひまわりもタネまきも育苗もとっても楽で成長過程も目に見えてわかりやすいので、苗の配置や感覚にこだわらなければわざわざポットまきやポット育苗をせずとも直播きで十分。
ガザニア
ガザニア ニューデイ タイガーミックス(サカタのタネ)
初挑戦ガザニア。タネまきも育苗もそれほど苦労せず、見事な色鮮やかな花をみせてくれた。しかし、、夏に雨の多いこの地域では蒸れたり、根腐れをしやすく生育環境としてはあまりよいとは言えないのかもしれない。半分以上が根腐れやカビの影響で葉がドロドロに溶けてしまったのと、急速に元気をなくして枯れてしまった。暑さには強いとのことだけど、それほど暑い日が続くわけでもないので、この花の長所を活かせていないとも感じる。もう少し水はけがよいところに植えてあげることができていれば結果は違ったかもしれないかな。
新テッポウユリ
新テッポウユリ ジュリアス(国華園)
ほかの記事でも何度も書いているけど、タネまきから育て開花までこぎつけたテッポウユリ。オリエンタル種などはタネから育てるとなると時間(数年)と技術が必要らしいので、この品種特性としてタネまきをしやすいのだと思われる。球根ができたので来年がまた楽しみ。
フロックス
フロックス ムーディーブルー(タキイ種苗)
今年初挑戦した華。どんな花が咲くんだろう、、、と思いながら正直それほど期待していなかったのだけど、満開時には、ほかの花にはない美しさでびっくりした。タネまきと育苗はあまり上手く行かず、3株しか出来なかったけど花が見られて良かった。こうしてあまり馴染みのない花でも好みのものに出会えると嬉しい。来年はミックス種をつくる予定。
クリサンセマム
クリサンセマム パルドサム スノーランド(タキイ種苗)
春の花壇をパンジーと一緒に盛り上げてくれた。タネまきも育苗も管理も本当に楽で言うことなし。なんだけど、、、花が終わって株を抜いたあとが大変だった。こぼれダネが多く、クリサンセマムを植えた周辺の一帯にはびっしりと小さな株が次々と出てきた。石ころの間からも芽が伸びてきていて、すごい繁殖力。数は多いけど抜き取りは楽なのでそれほど苦じゃないけど、きっとこの調子だと来年もあちこちから出てくると思われる。
ユーストマ
ユーストマ F1 なみだプラス(タキイ種苗)
ユーストマ F1 パレオグリーン(タキイ種苗)
ユーストマ、別名トルコキキョウ。ネットで調べると発芽、育苗ともにとても難易度が高いという事前情報があり、その通り、ダメだった。。タネがあまりにも小さいのでコーティング種子になっていて、いくつかはなんとか発芽したものの、そのあまりの、あまりの小さな双葉は虫眼鏡じゃないと見えないものだった。そこからの成長もとーってもゆっくりで、10株ほどポット上げしたけど、順番に根腐れか立ち枯れをしてしまった(全滅)メーカーの写真をみて想像するしかないけれど、花はうつくしいなあと思う。もはやバラみたいだけど、バラとはまたちがったエレガントさを感じる。
ジギタリス
ジギタリス ダルメシアンミックス(タキイ種苗)
つりがね草 カップ&ソーサーミックス(国華園)
この2つは2017年の夏の終わり頃にタネをまき、晩秋に定植して冬越しをねらって育てた。春になり雪が溶け地面が見えるようになると、10株ほど植えたはずの彼らはどこにも見当たらなかったのである(全滅)
デルフィニウム
デルフィニウム パシフィックジャイアント(サカタのたね)
デルフィニウム F1オーロラミックス(タキイ種苗)
デルフィニウム 混合(国華園)
今年はデルフィニウムをたくさん植えよう!と意気込み、別々のメーカーのものを3袋もまいた。しかし、結果的に生き残ったのは1株。発芽は問題なくけっこうな数が確保できたのに、室内の育苗で次々に脱落してしまい定植時には5株になってしまった。植えたあともなんとなく良くない状態が続き、1株を残して枯れてしまった。残った1株は来年、花をみせてくれるのか、無事に冬を越せるのだろうか。
パンジー・ビオラ
パンジー F1 ナチュレ エッセンス アリエス(タキイ種苗)
パンジー F1 ナチュレ エッセンス アクエリアス(タキイ種苗)
今年はパンジービオラをたくさん植えた。いくつ植えたか数えきれないくらい。タキイの「ナチュレシリーズ」は抜群の安定感で大きな株に育ち、一株で数えきれないくらいの花をつけて楽しませてくれた。ナチュレの「エッセンス」は同系色カラーのミックスになっている。
タネまきパンジーの開花【2018】
虹色スミレ ミックス(サカタのタネ)
サカタのオリジナルブランド「虹色スミレ」のミックス。値段はそこそこするけど育ててみて一発でファンになってしまった。とにかく色のあざやかさとグラデーションがすごくかわいい。
パンジーは株を作りすぎてしまい、お隣さんとの間や家の裏のわずかな土のあるところにも植えまくった。今年は本格的な夏に入る少し前に春の花は全て抜き去り、夏の花に入れ替えてみた。去年は炎天下で花がら摘みをしていて気が遠くなりそうで辛かったので、管理のしやすさを優先した。
夏になると株の老化も進んできていたので、ちょうどよかったかもしれない。去年はそれでも抜いてしまうのが切なかったので、1/3にバッサリと切り戻しをして秋の復活を狙ったけど、春のようなきれいなまとまった花が咲かなかったのでこれがベターだったのかなと思う。来年もこの方式で行こうと思っている。
タネまきパンジー・ビオラの成長記録【2018】
ビオラ F1 ビビ エッセンス ジュピター(タキイ種苗)
ビオラ F1 ビビ エッセンス サン(タキイ種苗)
複数の色品種が入ったこの惑星の名前シリーズも変化があっておもしろかった。単色ではあまり選ばないような色が入っていて、だけどそれが意外とキレイでみごたえがあって良かった。
ビオラ F1 ソルベ デルフトブルーXP(タキイ種苗)
球根植え作業つらい
ビオラ スカーレット(国華園)
ビオラ イエローアイズ(国華園)
ビオラ バンビーニミックス(国華園)
国華園で購入したタネは去年にまいて苗をつくり、みんな冬越しをさせた。どれも大株に育ち見事な数えきれない花をつけてくれたけど、気温の上昇に伴って徒長し茎が間延びしてしまった。風のある日には倒れてしまっていたので、株下に土を寄せたりするなどちょっと管理が必要だった。
美女なでしこ
美女なでしこ混合(国華園)
なでしこも越冬組。なでしこは雪や寒さはなんのそので本当に丈夫。タネまきも育苗も簡単。チューリップが終わったころに派手なみごたえのある花を咲かせてくれた。
美女なでしこの種まきから成長と開花
センニチコウ
赤花千日紅ストロベリーフィールド(サカタのタネ)
千日紅はドライフラワーにするために植えた。乾燥すると茎がフニャっとなってしまうけど、花がイチゴみたいでなかなかの可愛さ。ご近所さんからも「欲しい」と声がかかったので、ちょっとしたブーケ並の千日紅をおすそわけしたりもした。タネまき、育苗はそれほど難しい点はなかったけど、定植後に株がなかなか大きくならず心配した。春〜夏の外気温がなかなか上がらないので、この花にとっては物足りなかったのかもしれない。暖かい以上に暑くならないとよく育たない花なのかもしれない。
ポピー
過去の記事にも書いたのだけど、きれいだけど花が散るのが早すぎる。半日の命。それこそタネはけし粒のようで小さいもので、大量に発芽するのでたくさん苗を作ろうと思えばできる。ただ室内育苗では徒長してしまうので外で作る方がいいと思う。今年育てた苗は室内でヒョロヒョロに徒長したものだったので、定植時にはほぼほぼ失敗すると思っていた。
庭の花と憧れのモネの庭
ジニア
百日草 ザハラ イエロー(タキイ種苗)
百日草 天人菊咲きソンブレロ(サカタのタネ)
百日草 F1 スィズル混合(タキイ種苗)
ジニアはタネも大きく育苗も比較的容易で管理もラク。今年植えてみてやはり管理のしやすさを再確認した。高性より矮性のものの方がバランスは取りやすいかなと思った。背丈のあるダリアやグラジオラスとも合わせやすい。
ケイトウ
鶏頭 アジアンガーデン(タキイ種苗)
これもドライフラワーにするために植えた。秋には大株に成長してくれたけど、これもなかなか大きくならずにハラハラした。そこそこのサイズまでにはなったけど、道央の親戚の家で育っていたものには遠く及ばず、この辺りでは気候的に本領発揮は難しいかもしれない。
マリーゴールド
マリーゴールド 一重咲き混合(サカタのタネ)
タネまき、育苗、管理、病害虫への耐性、花時の長さなど文句なし!
コリウス
コリウス(トーホク)
室内から屋外での育苗ではバタバタと立ち枯れてしまい数を減らした。ホームセンターでもどこでも手に入りやすいので、作るのは易しいと思いきや意外とそうでもなかった。根腐れしやすいみたいで雨が続くとみるみるうちに調子が悪くなっていった。コリウスにしかない葉色と模様は夏から秋を盛り上げてくれるので、まだリベンジしたいと思う。
ダスティーミラー
ダスティーミラーシルバーダスト(タキイ種苗)
夏から秋はほかの草花が勢いを増しているので、その中に埋もれてあまりよく分からなかったけど、晩秋から初冬にかけて存在感を増していた。大株に育ち、きれいな銀葉なので秋のバラの色あざやかさを引き立ててくれた。霜が降りても元気なのでそのまま抜き忘れてしまい、今は雪の中に埋もれている。
スターチス
スターチス ホワイト(国華園)
今年はスターチスは一株だけ植えた。去年の余ったタネをまき、今年は水捌けのよいところに定植し、肥料も控えてみた。去年よりも大きく育ち花もいい感じできれいに咲いてくれた。来年は植える予定はないけど、またそのうちにドライフラワーの花材にもなるので植える時が来るんじゃないかと思う。
アリッサム
アリッサム スノークリスタル(タキイ種苗)
スイートアリッサム(トーホク)
アリッサムは去年の余ったタネと新しいものの2種をまいた。下の写真は「スノークリスタル」だけど、品種の違いか、育て方が微妙に違ったのか、スイートアリッサムの方は徒長しやすいように感じた。何度も切り戻しをして形を整えないと中心部がスカスカになってしまう。花数もスノークリスタルの方が多く、モコモコに育って安定感がある。ただ、今年は気候のためか去年よりも育ちがイマイチだったような気がしている。
ペチュニア
ペチュニア エコチュニア ミックス(サカタのタネ)
ペチュニアは花がら摘み作業が多く雨にも弱いことが多いけど、この品種は比較的雨にも強く株もまとまりやすいような気がした。室内での育苗も易しく、モコモコに育つと嬉しくなる。
サルビア
サルビア シズラーバーガンディーハロー(サカタのタネ)
サルビアも育てるのが易しいイメージがあったけど、これはちょっと難しかったかな。下の写真の時にはキレイに咲いていたけど、その後急に葉を落としてしまう株が続出して焦った。町のカーディーラーの植え込みに赤いサルビアがびっしりと大株に成長していたので見事だったなあ。
宿根サルビア ニューディメンションブルー(タキイ種苗)
10株くらい出来たところ苗がなかなか大きくならず、定植後に雑草と間違えて踏んだり、抜いたりと悲劇に見舞われた。残ったのは2株。無事に宿根化してくれるといいな。来年の春に期待。
そのほかのみなさん
ラグラス・オバタス(国華園)
この癒し系は来年も戻ってくる。
日々草 エクエイター ブルー(サカタのタネ)
青色のニチニチソウ。管理もラクそうだし、ブルーのニチニチソウ楽しみだなー、なんて思っていたけど温度管理が悪かったのか数個しか発芽せず、それもすぐに枯れてしまい全滅した。
ストック アプリコット・レッド・ライラック(国華園)
ストックの花と香りで春から初夏を楽しもうと思っていたけど数個しか発芽せず、発芽後もうまく行かず全種全滅。
スイートピー ロイヤル混合(タキイのタネ)
10粒くらいのタネで数個だけの発芽。苗は一つしかできなかったけど、その一つがグングン伸びてクレマチスに絡みついて沢山の花を見せてくれた。
観賞用とうがらし ホットポップスパープル(タキイ種苗)
苗は出来たものの定植後なかなか大きくならず。
リナリア高性混合(サカタのタネ)
室内育苗が悪かったか、適当にまきすぎて管理も悪かったため、小さなうちから徒長が激しく全滅した。
ガーベラ デュローラミックス(サカタのタネ)
苗は10株くらい出来て、プランターや地植えにしてみたけど、残念ながらキレイな花を見ることができなかった。花が咲いても奇形のぐにゃりと曲がったものばかりで、売り物のようなカワイイ花を咲かせられなかった。正直気持ち悪く感じたほどで、好きな花で切り花も長持ちするので楽しみにしていただけに悲しかった。けっこう難しかった。リベンジしようかどうか迷うところ。
朝顔 桔梗咲き混合(タキイ種苗)
朝顔 宵の月(タキイ種苗)
朝顔なんて小学校低学年の実験で育てることができるくらいなんだから簡単でしょ。と思って油断していた。タネまきエネルギーが枯渇したころに適当にまいてしまい、しかもそのまま庭の端っこに放置してしばらく忘れていたので、当然ながらいい苗ができず処分(全滅)もうしわけない。
コスモス キャンパスブライトカラーミックス(サカタのタネ)
ヘリクリサム(サカタのタネ)
コキア(サカタのタネ)
イングリッシュラベンダー(国華園)
これらは過去記事でも触れているので省略する。まとめているだけでもずいぶんと色々あったなあと年末気分になった。あとは今年中にタネや球根の注文をしてしまわないと。
来年もお花づくりがんばります。だけどその前に年末年始くらいはゆっくりと休み、何もせず昼間からお酒を飲んだり、昼寝したりで堕落したいと思います。正月明けにはパンジーのタネまき開始だ。