ドクターアレキサンダーフレミング

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2020年

シャクヤクのドクターアレキサンダーフレミングが咲いた。めちゃくちゃキレイで庭に出るたびにテンションが上がっている。一昨年に帯広のホームセンターで売れ残っていたもの。当時植えた時にはこんなに見事な花が咲くとは想像していなかった。去年は花が咲かず葉だけが展開して株の成長の1年になった。今年は大きく成長し花やつぼみの数は10個くらいある。

シャクヤクの開花!

シャクヤク「ドクターアレキサンダーフレミング」

雨上がりに雫が花弁についている姿も美しい。大きくて深みのあるピンク色の花で花弁が幾重にも重なり、端になるにつれ淡いピンクへと色が変化し、このグラデーション効果もあってとてもボリューム感がある。姿雨の日が続いていて少し花弁が痛んでいるものもあるけど、無事に咲いてくれた。

シャクヤクはキンポウゲ科の多年草。奈良時代に中国から薬用植物として渡来してきたらしい。根を乾燥させたものを「芍薬」と呼び、腹痛や胃けいれんのような痛みを取るほか、婦人科系の病気や症状にも効果があると言われている。「桂枝加芍薬湯」などの芍薬を使った代表的な漢方薬はドラッグストアでも売っている。

芍薬は奈良や島根、長野、北海道など日本各地で栽培されているようで、薬用目的での栽培では根を太らせるために花を咲かせず、つぼみを摘み取ってしまうんだとか。牡丹が「百花の王」と呼ばれることに対して芍薬は「花の宰相」と呼ばれることもあるらしい。

ドクターアレキサンダーフレミング(Dr. Alexander Fleming)は1950年にオランダの育種家によって作出された。シャクヤクの「サラベルナール」と「バンカーヒル」を交配して作られた品種である。この名前はアオカビから世界初の抗生物質ペニシリンを発見し、近代医学の祖の1人であるアレクサンダー・フレミング博士(1881-1955)に由来しているのだとか。

英国王立園芸協会のガーデンメリット賞の受賞歴がある。

切り花にしてもすばらしい。

土起こしに明け暮れたゴールデンウィーク

種まき苗や数年越しのシャクヤクの開花

2021年

去年に引き続きドクターアレキサンダーフレミングの開花状況。2020年よりもたくさんの芽を出し、株は2倍ほどの大きさに成長した。花数は数え切れないくらいで、とても見事な花をみることができた。

シャクヤクは一つの主軸に通常3つのつぼみを付けるのだけど、園芸ガイドブックには、3つのつぼみの中で真ん中のつぼみだけを残し、両脇の2つは摘み取ってしまうことを勧める記載がある。これにより真ん中のつぼみに栄養を集中させ、より大きな見応えのある花にすることができるのだとか。

だけど今まではシャクヤクの株自体が小さいので、つぼみも数えるほどしかなく、花サイズが小さくなっても良いのでたくさんの花を咲かせようと、つぼみを摘むことなくやってきた。今年は株サイズが大きくなったので、これまでの方針を変更し、つぼみを取ることにした。すると、やはり去年よりも大きな立派な花が咲いた。先人の言葉は聞いておくべきである。

つぼみの数も多く順番に咲くので、2週間近く楽しませてくれた。

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