バラの冬越し結果と開花【2018】

去年はじめて植えたバラたちの越冬状況と夏以降の開花を紹介する。

越冬結果

冬越し対策では株下に腐葉土を盛り上げ、枝は紐でギュッと絞るように止め、むしろをその上からかけて紐でしばった。一応の雪囲いだけど、毎年冬は氷点下20度くらいまで行くので、ほんの気休めというところ。北海道の中でも降雪量がそれほど多くないので、株が完全に雪の中に埋もれるということもなかった。雪の中に入ってしまえば温度が低くなり過ぎず凍害もいくらかいいのだとは思うのだけど。

そして4月になり雪囲いを外した。

4/30 グラハム・トーマス

バラによって越冬状況には結構な差があり、グラハム・トーマスはまだ良い方だけど、凍害がひどいものは株下まで枝が黒くなっているものもあった。一見すると枝が青々としていて、見事大成功という雰囲気があったものもあるけど、枝の途中が赤黒くなっているものは、時間が経つにつれそこから先が枯れ込んでしまった。上の写真でも、途中のところから枯れてしまい、枝を切らざるを得ないものがあった。芽が出ていても枝の調子が悪いと枯れてくるのです。

5/19 グラハム・トーマス

それでもバラの強さには驚きで、枯れ込んでしまい枝を切ると株だけになったものもある中で、今年はもう咲かないのではないか、この土地ではバラは無理なんじゃないかと思うこともあった。ところがである。

グラハム・トーマス

7/7 グラハム・トーマス

植えてから2年目にして去年の何倍もの数の花を咲かせてくれた。近くでみても遠くからみても「すごいな」と思った。やっぱりバラの美しさは花の中でも別格だと思った。

7/14 グラハム・トーマス
7/18 グラハム・トーマス
7/21 グラハム・トーマス
7/21 グラハム・トーマス

あこがれのグラハム・トーマス

アスピリンローズ

アスピリンローズは株の成長力がとても強く、太くて新しい枝をグングン伸ばし数えきれないほどの花を咲かせた。凍害にもほとんどならず、雨に当たっても花が傷む様子もほぼない。去年はバラ全体にうどんこ病が蔓延したけど、それにもかからず、今年も他の病気にもならなかった。花もちも良く、一つの花が1週間以上咲いていることもあった。写真よりも実際に咲いている様子を見ると、花が株全体を覆っているかのような錯覚を感じるほど花がついていた。

7/18 アスピリンローズ
7/21 アスピリンローズ
7/21 アスピリンローズ
10/28 アスピリンローズ

ピエール・ド・ロンサール

7/17 ピエール・ド・ロンサール
7/23 ピエール・ド・ロンサール
10/30 ピエール・ド・ロンサール

ピース

ピースは大輪の花を咲かせ(直径20センチはあると思う。でかい!)、黄色とピンクのグラデーションが美しかった。

7/22 ピース
7/26 ピース
8/1 ピース
8/4 ピース

気温や肥料の効き度合いなどの条件変化により花色が変わる。下の蛍光ピンクもピースの花だけど、これは液体肥料の効果で色が変わってしまったんだと思う。前日までは黄色だったのに、液体肥料をあげた翌日にこの色になった。液体肥料の即効性とよく言われる開花期には肥料を控えるという話を実感した。これはこれですばらしい美しさだとは思ったのだけど。

8/6 ピース

殿堂入りバラのピースを植えた

ノヴァーリス

7/26 ノヴァーリス

ノヴァーリスは俯くように花が咲くので写真を撮るのが難しい。複雑で独特な花弁と色の雰囲気は花の中に気品を感じる。

アイスバーグ

アイスバーグは去年の1年目新苗から爆発的成長を遂げ、大株になって越冬に挑んだけど、最も激しい凍害を起こし、残ったのは株元から15cm程度という状況。それでもそこからグングンと枝を伸ばし、花をいくつも咲かせてくれた。あまりにもダメージが大きかったので、株の成長を優先させるようにつぼみを摘んでしまおうかと迷ったけど、咲くに任せることにした。

開花前から3分咲き程度もいいけど、中のしべが見えているこの満開の状態もすごく好きだ。

7/14 アイスバーグ
7/26 アイスバーグ

アストリットグレーフィン・フォン・ハルデンベルク

凍害で大ダメージを受け、残った枝は1本。そこから新たな枝をいくつも伸ばし、見事な花を咲かせてくれた。霧雨の後に撮った写真では細かな水滴が花弁についてきれいだった。

7/26 アストリットグレーフィン・フォン・ハルデンベルク
8/1 アストリットグレーフィン・フォン・ハルデンベルク

マーガレット・メリル

こちらも凍害の影響はすごく大きく、株元まで枝を切り詰めた。もう切り株に近い状況。それでもバラの生命力は強く枝を伸ばして、美しく繊細なフリルを感じる花を見ることができた。中心部にほんのりとピンクが入るのがよい。

7/26 マーガレット・メリル

パパ・メイアン

凍害の被害が大きく成長もゆっくりで、大きなつぼみが開花するまでの間に雨が降るなどして病気がち。ところがタイミングよく咲いた花の見事さにはびっくりした。写真では本来の色がどうしても出せず、本来はこんなにピンクがかっておらず、シックな赤黒系の色。香りはTheバラの香りという感じで、ダマスク香というらしい。いい匂いだ。

7/26 パパ・メイアン
7/30 パパ・メイアン

ブルームーン

ブルームーンやヨハネ・パウロ2世などの大輪種は雨で花弁が開花前に腐ってしまい、カビも広がる様子があったので結構な数のつぼみを摘んでしまった。グラハム・トーマスは雨でも花弁があまり痛まず強いので、同じバラでも性質がかなり違うことが分かった。

このバラは今年新しく親指ほどの太さがあるシュート(新枝)を3本も出してすごい成長力。秋に本格開花していた。

9/2 ブルームーン
9/4 ブルームーン

ヨハネ・パウロ2世

大輪の素晴らしい色形の花と素晴らしい爽やかなフルーツ系の香りがある。近くに寄るだけで香りが来る。

9/8 ヨハネ・パウロ2世
9/8 ヨハネ・パウロ2世
9/8 ヨハネ・パウロ2世
10/21

初夏から10月下旬まで次々に花が咲いて楽しませてくれるバラたち。枝にトゲがあって刺さるし、虫はつくし、病気も多くてちょっと手はかかるけれど、それらの手間を忘れさせるほどバラは本当に美しい。

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